「511台湾正名デモ 東京で盛大に」

「511台湾正名デモ」が11日午後、在日台湾人や親台派の日本人らによって、東京の繁華街である新宿で行われた。デモ隊は「台湾は中国の一部分ではない」「台湾のWHO加盟への中国の干渉に反対する」との訴えを行い、広範な日本の民衆の注目を集めた。511正名運動の総召集人でもある李登輝前総統もメッセージを寄せ、在日台湾同郷会の林建良前会長が紹介した。メッセージで李前総統は、「台湾は台湾であって中国の一部ではない。だが中国はそれを認めず、しかもWHO加盟を妨害することは、台湾人にとって耐え難い人権侵害だ。日本政府は在日台湾人の国籍を『中国』としているが、『台湾』に改めるべき」として、中国の人権を無視した蛮行を批判するとともに、台湾人と日本人の参加者に感謝の意を述べた。

この日参加したのは在日台湾同郷会や日本人の台湾研究フォーラムなどの団体を含むおよそ300 人。台湾からは「511正名運動連盟」の王康厚執行長も掛けつけた。デモ隊は新宿繁華街の四つの大通りでシュプレヒコールを叫び、人々の注目を集めた。とくに大久保や歌舞伎町は中国人が密集する地区でもあり、効果はより大きいものとなった。

「511台湾正名運動日本デモ実行委員会」の陳明裕委員長は、「台湾人の国籍は『中国』ではない」と強調するため、森山真弓法務大臣宛てに「在日台湾人国籍表記改正要望書」を手渡す予定だ。外国人登録証の国籍記載で、台湾人と中国人をはっきり区別するよう求めるという。【5月12日付/台湾・自由時報/張茂森】