12月17日午後、本会の小田村四郎会長は柚原正敬事務局長と片木裕一理事を同道し、文部科学省に笠浩史・文部科学政務官を訪ね、署名の追加分を手渡すとともに、併せて「再訂正要望書」を手交しました。
「再訂正要望書」では、川端達夫・文部科学大臣に呈した「訂正要望書」の回答は5年前に笠政務官自身が地図帳問題で提出した「質問主意書」の政府回答と瓜二つであることを述べるとともに、その後の動きとして、短期間で約2万3千人から賛同署名が集まり、宮城県議会でも政府に適切な記述に是正するために必要な措置を講ずることを求める「意見書」が採択されたことなどを紹介し、中学校教科書の検定年である本年、文部科学省はこれらの誤記を検定で訂正するため、改めて誤記の箇所を指摘するとともに、再び訂正要望書を呈す旨を述べています。
笠政務官は「政務官になりましたが、私もまだ民主党の日台議連に席を置いている身であり、羽田空港から松山空港への一番機で訪台する案を考えたのは私ですから」と、終始、趣旨はよく分かっているという対応でした。
小田村会長から教科用図書検定調査審議会にもこの訂正要望書を出すのはどうかと水を向けると、笠政務官も賛意を表しました。また笠政務官は、この問題は文科省だけではなく外務省も深く関わっている問題であると述べ、外務省への対応も示唆しました。
教科書検定はすでに終盤を迎えています。署名を通じて皆様からいただいたお気持ちを生かし、近い将来、日本と台湾の交流を担う中学生に「台湾は中国じゃない」ことを知識としてしっかり伝えるために、あと一踏ん張りです。
また、翌12月18日には、台湾で最大発行部数を誇る自由時報にも掲載されました。