NHKが2009年4月に放映した「JAPANデビュー」の第1回「アジアの“一等国”」は、放送直後から日本でも台湾でも批判が巻き起こり、出演者も原告となって提訴し、未だ最高裁で継続中だ。NHKの報道番組ディレクターとして国内外の取材経験豊富な羽生浩一氏に、この問題が起きた背景、さらに対外広報的に及ぼす影響をテーマにお話しいただきます。
また、産経新聞のボンやモスクワ特派員として活躍した澤英武氏には、中国の意に反する報道をしてはならないなどとする日中記者交換協定に縛られている中国報道や、産経新聞を除く新聞各社が中国の要求を呑んで支局を開いて記者を常駐させるようになった経緯、台湾報道の現状などについて、報道の自由をキーワードにお話しいただきます。
ご参加の方は、申し込みフォーム、メール、FAXにてお申し込み下さい。【当日受付可】
◆日 時:平成26(2014)年2月22日(土) 午後6時~8時30分(5時45分開場)
◆会 場:文京シビックセンター 3階 会議室1
◆講 師:羽生浩一氏(東海大学准教授・本会理事)
「歴史検証番組の危うさ~NHK・JAPANデビューの背景と影響」
[はにゅう・こういち] 昭和42年、大阪生まれ。早稲田大学卒業後、NHK報道局に入局。報道番組ディレクターとして番組制作に携わる。NHKエンタープライズ・ヨーロッパやBBC、APTN、JSTVで番組ディレクター、プロデューサーなどを歴任。早大大学院博士課程後期単位取得。平成18年より現職。専門はジャーナリズム、広報外交、平和問題。制作番組にNHKスペシャル「テロを止めた対話~ノルウェー外務省秘密交渉の記録」など。
◆講 師:澤英武氏(外交評論家・本会常務理事)
「日本ジャーナリズムと中国報道」
[さわ・ひでたけ] 昭和3年、静岡県生まれ。昭和20年、海軍兵学校(第77期)に入校するも終戦。旧制二高から東京大学工学部卒業後、同28年、産経新聞社入社。同33年、産経新聞を退社して第3次南極観測隊に参加するも翌年に復職し、ボン、モスクワ特派員などを経て編集委員。昭和63年に退社後、外交問題を中心に評論活動を展開。主な著書に『アンドロポフ書記長への手紙』『ソ連が消える日』など。
◆参加費:1,000円(会員) 1,500円(一般) *当日ご入会の方は会員扱い
◆申込み:こちらのお申込フォームをご利用になるか、「お名前、会員 ・ 一般 ・ 入会希望のいずれか、お電話番号、懇親会への参加・不参加」を明記の上、メール、FAXにて本会事務局まで。
*2月21日(金) 締切 【当日受付可】
◆懇親会:終了後、講師を囲んで会場の近くにて。
参加費=男性:3,000円 女性:2,500円 学生:1,000円