2日から始まった第16回・日本李登輝学校台湾研修団。2日夜に台湾入りし、3日は午前中に研修会場となる淡水の群策会本部で入学式を行い、早速、許世楷・元駐日代表の講義。昼食を挟み、午後には台湾独立建国連盟の黄昭堂主席、黄天麟・前総統府国策顧問/元第一銀行頭取ら、錚々たる講師の先生方による講義。質疑の時間には続々と質問が飛び交い、時間をオーバーすることもしばしば。
夜には淡水のレストランでいつもお世話になっている群策会のスタッフをご招待して晩餐会。李登輝元総統が手術により入院されたということで、研修団メンバーはみな心配していたが、郭昆文・副秘書長からは「手術の経過は良好。李登輝先生も日本の皆さんが大変心配されていることをご存知です」と仰っていただいた。そこで、研修団参加者全員で色紙に御見舞のメッセージを書き込み、群策会を通じて李登輝先生へお渡しいただくことに。
3日目の午前は李雪峰・台湾高座会理事長、羅福全・元駐日代表の講義。
午後からは台北を飛び出し、台湾新幹線で一路、嘉義へ。日本時代の台湾で警察官を務め、地元住民から神様として祀られている「義愛公」を訪れた後、高座日台交流協会のパーティ前夜祭に出席し、夜は阿里山で一泊。翌朝は午前4時から山頂へ登り、見事なご来光を拝んだ。この日は午前から高座日台交流協会のパーティに出席し、午後は北回帰線記念碑や台南の「飛虎将軍廟」を見学後、新幹線に乗車して台北へと戻る。
最終日、本来であれば李登輝校長先生の特別講義となるはずだったが、手術で入院中ということで、ピンチヒッターは「老台北」の蔡焜燦先生。いつもながらの丁々発止で参加者を笑わせ泣かせる講義で締めくくっていただいた。
そして、蔡先生からは参加者全員にパイナップルケーキのお土産が。代表して受け取ったのは、過去の研修団でも最若手の高校2年生、藤倉聡子さん。孫よりも若い参加者に、さすがの蔡先生も目を白黒させていた。また、李登輝校長先生の一日も早いご回復を祈念して、お見舞いの寄せ書きを、群策会を通じてお送りした。