先日、台湾から大阪府と兵庫県に各10万枚のマスクが届けられたというニュースを本会メールマガジンで紹介した。
その中で、台北駐大阪経済文化弁事処の黄諸候(こう・しょこう)処長は「台湾は新型肺炎でとても苦しい経験をしたので、いち早く届けたかった」と話していたことが紹介されていたが、マスクが届けられた5月20日、台湾でも新型インフルエンザの感染者が初めて確認されたというのに、心の底から嬉しくなる話だ。マスクは各100万枚、計200万枚が両府県に贈られるという。
李登輝元総統が提唱する、日台間の「心と心の絆」は個人の間でも健在だ。23日、本会事務局の冨澤次長の子息の結婚式に、台湾から駆け付けた黄木壽さんご夫妻は、関西への寄贈マスクと同じものを本会事務局に寄贈いただいた。
駐日経済文化代表処(東京)は、1999年の台湾地震の際、兵庫県から受けた支援に対する恩返しにと、財団法人交流協会を通じて提供を申し出たという。両国の絆は自治体間でも個人間でも深く繋がっていることを再確認させられたエピソードだ。