20071220中国人のいやな面を「これでもか」とあぶりだしている。どこの国にもいやな人間はいるものだが、著者によると、中国人はホリエモンもびっくりの拝金主義者で、公衆道徳も衛生観念もなく、反省などまっぴらで「ごめん」と謝ることをなにより嫌う。

「世界の工場」ではニセモノをせっせと生産し、人が死に至る危ない薬さえも作ってしまう。段ボール製の肉まんも話題になった。1980年代後半に著者が中国留学中に買った白パンは、3ヶ月が経過してもカビひとつ生えず、防腐剤の固まりのような“消費無期限食品”だったらしい。

読めば読むほど、中国の毒気に当たりそうだが、ものは考えようだ。中国へ行く前に、本書を読んで免疫力を高めておけば、決してへこたれないだろう。(産経新聞・書評欄【週末読む、観る】より)

『中国人とは愛を語れない!』河添恵子
並木書房
ISBN: 4890632220
1,622円