台北在住10数年を数える片倉佳史氏といえば、台湾に残る日本時代の遺跡を集めた美しい写真集やガイドブックの執筆などで日台両国で知名度を上げているが、筋金入りの鉄道マニアという側面も忘れてはならない。

今月20日に発売された『JTB時刻表 11月号』(JTBパブリッシング)『鉄道ダイヤ情報 11月号』(交通新聞社)の2冊は、片倉氏の真骨頂と言ってよい。


20071020-01『JTB時刻表 11月号』は、巻頭グラビアが8頁の台湾高鉄大特集となっており、表紙も台湾新幹線700T型。今回の特集は片倉氏が全体を手がけ、根回しには半年を要したとのこと。JTB時刻表の80年の歴史の中でも、単独で海外の鉄道が表紙を飾ったのは初めてのことだそうで、より多くの鉄道ファンの方々に台湾を知ってもらえるかも知れない。片倉氏も、これまでとは一味違った台湾ブームが起こってくれることを期待しているとコメントしている。

20071020-02また、『鉄道ダイヤ情報 11月号』では、台湾の旧型客車の乗車ガイド、外国人記者としては初めての快挙となる、台湾高鉄CEOの独占インタビュー、新型通勤電車EMU700の記事を執筆しており、こちらも鉄道ファンに限らず、台湾ファンには必読の記事となっている。