好評を博している本会機関誌『日台共栄』6月号(第13号)がようやくできました。今号も盛りだくさんの内容です。下記に目次とともに主な内容をご紹介します。
また、一部の記事や目次をこちらからご覧になれます。
■呉密察・台湾大学助教授「台湾の歴史-台湾は台湾ネイションをつくる時代に入った」
第4回台湾李登輝学校研修団における呉密察・台湾大学歴史学部助教授の「台湾の歴史-台湾は台湾ネイションをつくる時代に入った」は、世界史に登場して以来の台湾がどのような形で統治されてきたのか、コミュニティ、ステイト、ネイションをキイワードに説明しています。
中国とはなにか、日本の植民地統治はいったいどのような意味があるのか、台湾はどこに向かって歩いているのかなど、興味深いテーマを掘り下げつつ、蒋介石政権をファシズム政権とし、北朝鮮の金正日政権と同じと喝破しています。
■石井公一郎副会長「台湾文明の確立を目指して」
石井公一郎副会長は「台湾は、独自の文明圏を形成する資質を充分に備えている」という観点から戦争とそれに伴う占領について検証し、台湾の生成に及んでいます。短文ながら目からウロコ、蒙を啓かされた思いです。
■黄文雄「オランダの台湾統治と日本人との紛争」
黄文雄常務理事の「日台共栄前史」も12回目で、ようやく世界史に台湾が登場してくる場面に入ってきました。オランダ人ノイツと浜田弥兵衛の攻防を描いています。
■フジTV「スーパーニュース」誤報事件や高校地図帳問題
5月4日のフジTV「スーパーニュース」は、名古屋名物の「台湾ラーメン」を報じた際、台湾の国旗だとして中国の「五星紅旗」を画面に大きく映し出し、大誤報をしでかしましたが、未だに訂正していません。その経緯と日本のマスメディアに潜む「媚中」体質を抉り出します。これも「台湾正名運動」の一環です。また、中学校の社会科地図帳と同じなのが今春、検定を通過した高校地図帳。「台湾は中華人民共和国の一部で間違いない」と断言する帝国書院の見解などを紹介しています。
【巻頭言】日本の無策が招いた台湾の反日化●柚原正敬
台湾と私(13) 台湾文明の確立を目指して●石井公一郎
台湾の歴史●呉 密察 4
蒋経國の呪縛●猪鼻嘉行 9
台湾教育の発祥地「芝山巌」●柚原正敬
誤報訂正を拒むフジTV「スーパーニュース」の媚中根性●本誌編集部
平松茂雄氏講演会-中国の国家戦略を警告●田中秀雄
日台共栄前史(12) オランダの台湾統治と日本人との紛争●黄 文雄
台湾を中国領と誤記する検定通過の高校地図帳●本誌編集部
間違いだらけの台湾認識(3) 民主台湾の声を聴け●多田 恵
第4回台湾李登輝学校研修団-李登輝校長「台湾は存亡の危機」と熱弁!●片木裕一
第2回台湾建国烈士鄭南榕先生を偲ぶ集い-今こそ遺志の継承を!●本誌編集部
支部だより●愛知・青森・新潟
日台交流日録(12) ●永山英樹
事務局だより・編集後記
日台共栄写真館 4月27日 台湾ですくすく育つ千本の河津桜 表紙3
李登輝先生来日記念「日台交流基金」を創設 表紙4