世界保健機関(WHO)の鳥インフルエンザ感染地図で、症例のない台湾を、症例のある中国とともに感染地域としていた問題について、WHOは是正措置を採った。
台湾外交部のジュネーブ事務所をはじめ、多くの台湾人らが抗議をし、訂正を求めていた。台湾に人や家禽におけるH5N1型の鳥インフルエンザの症例はなく、感染地域ではない。
新しい地図では、台湾は感染地域から外れたが、中国の内部も、感染が確認された「省」だけが赤色で表示されるようになっている。
台湾の「台湾は感染地域ではない」という正当な主張と、中国側の「台湾は中国の一省である」という理不尽な主張の双方にWHOが配慮したものと見られる。台湾にとっては屈辱的な状況が続いているが、少なくとも感染地域であるという濡れ衣は晴らされた。