子供たちには「父さん」と呼ばせ、怒鳴る時は「バカヤロー!」。ラジオの調子が悪ければ、「日本製ならこんなことないのに・・・」とぼやき、スポーツの試合では日本を応援し、生まれ年を聞かれれば、「昭和4年生まれ」と答える。そんな父さんの夢は、日本に行って富士山と宮城を見ることだった。

この日本びいきの父さんが主人公の映画『多桑(台湾語で父さんの意味)』は、『悲情城市』と並んで、日本と台湾の絆の深さを象徴する台湾映画です。そして、この映画の主人公である父さんこそ、呉念眞監督のお父上がモデルとなっているのです。

この度、その呉監督が来日され、ご自身の日本観や台湾文化についてご講演されることとなりました。本会も協賛しておりますので、多数の方々のご参加をお待ちしております。

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