20080525【品切れのため取り扱い終了しました】日本人は台湾の歴史についてどれくらい知っているのだろうか。李登輝氏が総統だった時代の1997年(平成9年)、台湾の中学1年生用のサブテキストとして『認識台湾』が発行され、台湾の教育に初めて台湾の通史が登場した。日本統治時代にも2章を当てる画期的なものだった。日本語の翻訳も出たので、これで日本人もようやく台湾通史を知るようになる。

しかし、中学生の歴史教科書だ。中身がそれほど詳しいわけではない。その点で、台湾大学に留学経験を持つ末光欣也(すえみつ きんや)氏が昨年11月に台湾の致良出版から出した『台湾の歴史 日本統治時代の台湾』は、A5判で776ページの大部をもって「日本統治時代の台湾」を通史として描いた、日本人のための台湾史と言ってよいだろ
う。

日本統治時代がはじまる天津条約の1839年から1895年の下関条約後までに3章を割いて、第1代の樺山資紀総督から歴代総督ごとにその治世をたどっていくという手法だ(第4章~第22章)。

その他にも、台湾における教育制度の変遷、主な抗日事件、日本統治時代の主な日本の宗教、日本統治時代のキリスト教などにそれぞれ1章を割いている。

日本統治時代の台湾について、この本が1冊手元にあればほぼ用は足りる。通史が大切な所以でもある。

日本でも入手は可能だ。日本李登輝友の会で仲介の労を取りたい。

■お申し込み先 日本李登輝友の会へFAXかメールで【料金後納】

■書名 台湾の歴史 日本統治時代の台湾
■著者 末光欣也
■体裁 A5判、上製、776ページ
■定価 3,000円(税込)送料:500円