たび重なる延期を経て、ようやく台湾新幹線が2007年1月5日に開業を迎えました。
日本が技術の粋を集めて作った新幹線であり、海外に初めて輸出した新幹線です。また、友邦台湾と取り組む台湾新幹線事業でもあります。台湾新幹線の成功を祈るばかりです。
【台灣高速鐵路(通称:台湾新幹線) 概要】
1964年(昭和39年)10月1日の東海道新幹線開業以来、40年以上も無事故で運行を続ける日本の新幹線技術が初めて海外へ渡ったのが、通称「台湾新幹線」と呼ばれる台湾高速鉄道である。正式開業後は、首都・台北から第2の都市・高雄(左営駅)までの345kmを最高速度300km/h、ノンストップ90分で結ぶことになる(現行の一番速い在来線特急・自強号では3時間59分)。総事業費は4,600億台湾ドル(約1兆6千億円)。
当初の計画では、2005年10月に開業の予定であったが、日欧混合システムのための混乱をはじめとする遅れやトラブルが続いたため、2006年10月31日に延期され、さらに最終審査の遅れから12月7日に延期され、さらに直前の11月29日になって安全上の理由により急遽1月に延期された(台北駅と板橋駅の間は後日開業の予定)。 開業当初は1日あたり20往復を予定している。本来の計画では1日88往復の予定であったが、運転士を含む乗務員の育成が遅れているための措置として、計画より減らして運行を開始することになった。所要時間は板橋~左営間で90分(台中のみ停車、1日3本)と、120分(各駅停車、1時間に1本)である。
台湾高鉄が2006年12月28日に発表した情報によれば、板橋~左営間の仮営業開始が2007年1月5日、正式営業開始が1月15日の予定だったが、切符販売の混乱から、半額期間を5日間延長し、19日まで半額料金を適用し、正式営業を20日からとした。また、工事が遅れていた台北駅~板橋駅の区間は旧正月(2月18日)前に開通の見通し。 【2007年1月5日現在】