東京「511正名運動」参加者の皆さまへ
在日台湾人の皆様、そして台湾を応援してくれる日本の友人の皆様。
本日東京において「511台湾正名デモ」を挙行されるにあたり、心からの敬意を表します。
皆様ご承知の通り、台湾は台湾であって、決して中国の一部などではありません。
しかし台湾が中華民国(Republic of China)を国名としているため、国際社会では往々にして中華人民共和国
(People’s Republic of China)と混同され、そうした誤解が発生しています。
そこで我々は、何としてでも国名を「台湾国」に改めようと運動を開始しました。そして「母の日」である本日、「母なる台湾」のために台北で、全国民規模の「511 台湾正名運動」を行う予定でした。ところがSARSの問題で延期を余儀なくされ、とても残念な思いでいたところ、今度は日本で「台湾正名デモ」が行われると聞き、感謝の気
持ちで一杯です。
日本では外国人登録証で、在日台湾人は「中国」国籍として扱われておりますが、これは是非とも「台湾」に改めて欲しいと思います。また今回のSARS問題に関連して台湾のWHO加盟問題が浮上していますが、中国は台湾が自国の一部だとして、加盟を妨害しています。これは台湾人に対する甚だしい人権侵害であり、日本の皆様のご協力をいただきたいところです。
皆様のご健闘を祈念して止みません。
台湾前総統・511 正名運動総召集人 李 登 輝
2003年5月11日