5月30日に来日の李登輝前総統とご家族らは昨9日、10泊11日の全日程を滞りなく終え無事に帰台されました。桃園国際空港における記者会見で李登輝前総統は「訪日は非常に成功した」と述べ、今回の訪日を総括されました。

来日中、本会からは私(柚原正敬常務理事・事務局長)が全行程に同行し、一行を補佐しておりましたが、靖国神社への参拝や各地での歓迎ぶり、講演会参加者の感想から、そして中国の発言を完全に封じ込めたことからも、まさに今回の訪日は大成功だったと言えます。

また、本会では永山英樹理事・事務局次長を隊長に、冨澤賢公事務局次長を副隊長とするキャラバン隊を結成し、早川友久理事や会員の女性2人などが同行して芭蕉の「奥の細道」をたどられた宮城・山形・岩手・秋田・栃木の各地で歓迎体制を整えました。一方、事務局に残った片木裕一理事・事務局次長は孤軍奮闘してホテルオークラの講演
会準備や電話の対応をし、事務局総出で歓迎体制を作りました。

地方のご案内役は、宮城と岩手は本会支部、秋田は本会支部準備室、そして栃木は栃木県日台親善協会にそれぞれ担当していただきました。準備期間がほとんどないにもかかわらず、各地で県知事や市長などを招聘して歓迎レセプションを開催し、また移動車輌の手配までやっていただき頭が下がりました。

この間の模様につきましては、ホームページに一般報道では見られないオリジナル写真を掲載、どのマスメディアよりも早く報道したことで、ホームページには毎日千件を超えるアクセスがあり大好評でした。

会員の皆さまにおかれましても、わざわざ遠く秋田などまで出掛けて歓迎していただいた方も少なくなく、日本李登輝友の会が一丸となって李前総統念願の「奥の細道」散策を成功裡に導くことができたのではないかと思っています。

今般の訪日は中嶋嶺雄・国際教養大学学長が世話人代表を務める「アジア・オープン・フォーラム」の招聘によるものでしたが、皆さまのご協力なしではこのような結果を導くことはできませんでした。ご協力いただいた方々にはこの場をお借りして深く御礼申し上げます。ありがとうございました。

李登輝前総統ご自身、「奥の細道」はまだ半分しか歩かれておらず、次回来日時には踏破したいと述べているように、日本再訪を希望されています。その折はまた全力で取り組みますので、さらなるご支援ご協力のほどをお願い申し上げます。

なお、日本李登輝友の会では訪日記録集を作成し、皆さまにお頒ちする予定です。写真や新聞記事のご提供などをお願いするつもりですが、詳細についてきましては後日お知らせいたします。

                 日本李登輝友の会常務理事・事務局長 柚原正敬