台湾では、淹れたてのコーヒーやラテをコンビニで購入するのが当たり前の風景になった。

日本でもかなり浸透してきた感のあるコンビニコーヒーだが、台湾ではすでに2004年から統一グループが運営するセブンイレブンでコンビニコーヒーのサービスが展開されている。サービス開始当初は、同じ統一グループでスターバックス・コーヒーを運営しているのに、そのシェアを奪うような安価なコンビニコーヒーをなぜスタートさせるのかという声もあがったようだが、フタを開けてみるとコンビニコーヒーは大ヒット。台湾で四大コンビニと呼ばれる他社(セブンイレブンのほか、ファミリーマート、OKマート、ハイライフ)も追随した。

結果的にコンビニコーヒーは通勤途中や仕事の合間など、手軽に購入したい場面で活用され、スターバックス・コーヒーなど店舗型のコーヒーチェーン店はリラックスしたり、複数人でゆっくりと過ごしたい場合に使われるなど棲み分けがなされ、むしろ台湾のコーヒー市場を拡大させるのに大きく貢献したといえる。

現在、台湾のファミリーマート(全家)では、故宮博物院とコラボレーションし、故宮が誇る収蔵品「清明上河図」をモチーフにしたスリーブ(カップに付ける熱さ防止のためのダンボールのような持ち手)を提供している。デザインは「清明上河図」を6つの部分に分けたもので、すべてを揃えると「清明上河図」になるという。

故宮博物院の収蔵品の目玉のひとつでもある「清明上河図」をうまくデザインに取り入れたプロモーションだ。活動期間は5月10日まで。