本日午後より、第25回を迎えた日本李登輝学校台湾研修団がスタートします。
全国から集まった40名の参加者は、台北市内のホテルに集合し、のっけから李登輝学校の校長先生である李登輝総統の特別講義に臨みました。関係者によると、総統就任式前後でスケジュールに変動があったものの、李総統ご自身が「李登輝学校の皆さんとはぜひお会いしたいから、なんとかスケジュールをやりくり出来ないか」と側近に漏らされ、イレギュラーながら初日の講義に変更になったとのことでした。
また、昨年11月末に軽い脳梗塞で入院・休養に入られてからは、今月上旬に国立中興大学(台中市)で名誉博士号授与式典に出席したのが、数ヶ月ぶりの公の場でした。
参加者一同も、長引く休養に心配していましたが、入場してきた李総統は顔色もよく、足取りもしっかりしていてお元気そう。手を振って参加者の拍手に応える姿は、かなり回復されたように見受けました。
講義テーマは「総統を引き継いだ日 指導者に必要な条件はなにか」でした。1988年1月13日午後、急逝した蒋経国総統を継いで総統となったあの日を振り返りつつ、12年間の総統在任の経験から指導者に必要な条件についてお話しいただきました。
体力を慮り、前回と比べると少し短い講義時間でしたが、声にも張りがあり、質問にも丁寧に答えるなど「李登輝復活」を印象づける講義内容でした。講義終了後は、恒例の参加者ひとりずつの記念撮影にも応じ、名残惜しそうに退場されました。次回、秋の李登輝学校の際にはよりいっそう回復された元気なお姿を拝見できるものと期待しています。