8月1日から4日間の日程で日本を訪問している蘇嘉全・立法院院長や「台湾・日本交流聯誼会」に所属する立法委員22名は8月3日、岸信夫衆院議員が会長をつとめる日台若手議連のメンバーと意見交換した。台湾国際放送の記事をご紹介したい。
なお、蘇嘉全院長らは前日の8月2日、交流協会の大橋光夫会長と面会して熊本地震への義援金約2,445万NT$(約7900万円)を手渡している。
岸信夫氏:台日関係再スタートの一年
【台湾国際放送:2016年8月4日】
日本の安倍首相の実弟、岸信夫衆議院議員が、今年は台湾と日本の関係の再スタートとなる一年だと述べた。蘇嘉全・立法院長は立法院の「台湾・日本交流聯誼会」に所属する立法委員20名あまりを率いて1日から4日間の日程で日本を訪問している。
3日午後には中華民国大使に相当する、謝長廷・駐日代表が案内する中、衆議院第一議員会館で、岸信夫衆議院議員が会長を務める、「日本と台湾の経済文化交流を促進する若手議員の会」を訪ね、岸信夫氏をはじめとした40人あまりの国会議員と意見を交換した。
岸信夫氏はあいさつの中で、台湾には今年新政権が生まれ、立法院も新たな構造になったとして、今年は台湾と日本の関係が再スタートする一年だといえると強調した。岸氏は、会談に先立って行われた昼食会で立法委員らから挙がった、人的往来の促進、観光の活性化、台湾の国際組織参与、海洋問題、農産物や水産品の輸入問題、TPP環太平洋パートナーシップ問題、台湾と日本の自由貿易協定FTA、沖縄問題などの議題について意見交換すると述べた。
一方、蘇嘉全・立法院長は、「台湾と日本の心は一つに結びついている。過去には不愉快なこともあったが、じっくりと話し合い、力を合わせて解決してきた」と話し、今後の協力関係にいっそう期待した。