この日、午後までホテル内でゆっくりと静養された李登輝総統は、夕方から客室内で行われた地元JA石垣による石垣牛に関するプレゼンテーションに臨まれた。プレゼンテーションでは、石垣牛のブランド化過程や生産状況についての報告が行われた。石垣島で生産された牛肉が全国規模のブランド牛となったことについて、李総統も大きな関心を寄せており、疑問点について質問するなど意義深いプレゼンテーションとなったようだ。
続いてホテル内で、JA石垣と八重山経済人会議の共催による晩餐会に出席。今夜は石垣島で行われる最後の晩餐会となるため、JA石垣のご尽力により、最高級A5級の牛肉が用意され、ステーキやしゃぶしゃぶなどが振る舞われた。
先立って挨拶に立った李総統は「決して大きいとは言えない石垣島において、石垣牛のブランド化が成功したことは、将来における台湾の牛肉産業にも非常に参考になることでしょう」などと述べ、出席者と写真におさまるなどして石垣島最後の夜を楽しまれた。