4月26日、本会17番目の支部として岐阜県支部が設立された。設立総会の会場はJR岐阜駅西隣の「じゅうろくプラザ」5階の大会議室。
午後1時半から開かれた設立総会は、須賀敦士氏(前岐阜市議)の司会により、国歌斉唱後、3月の本部総会で新理事に就任した村上俊英・設立準備委員会委員長(村上商事代表取締役、李登輝学校研修団一期生)が「岐阜県と台湾との間では、観光交流、経済交流などが活発化し始めており、台湾・高雄県美濃鎮と岐阜県美濃地方との姉妹校流を進めている地域などもあることから、日台交流を進めている県内諸団体とも連携・提携を密に行いつつ、岐阜県ならではの日台交流の推進、拡大を期していく」と支部設立趣意を説明。
続いて、来賓として本部から駆けつけた柚原正敬・常務理事(事務局長)が挨拶。まず本部理事の冨澤賢公、松澤寛文両理事も出席していることを紹介し、総統選挙の結果をどう受け止めるのかについては、台湾は政権が変わっても日本の生命線であることには変わりがなく、台湾の国別好感度では日本がトップであることを紹介し、また「李登輝前総統が中華民国の台湾化を進めたように中国国民党の台湾化」が必要であることを力説。そのために日本の力が大切であり、日台の姉妹都市交流では岡山市と新竹市のように、国民党市長であっても十分に交流している事例を挙げ、国民党政権だからこそ日本をよく知ってもらうための交流が大切になり、本部総会でも今年度の事業計画の第一に「日台の国家関係の実現を目指すアピール活動の展開」を挙げていることを紹介、このような時期に岐阜県支部が設立されたことの意義を強調した。
次に、やはり来賓としてお隣の愛知県支部の重冨亮支部長(紘仁病院理事長、本部理事)が挨拶。長くお付き合いしているという村上準備委員会委員長の人柄などを紹介し、6月に行われる愛知・岐阜両支部合同訪台団に対する抱負を述るとともに、6月14日に李登輝前総統への表敬訪問が実現することを紹介した。
支部の役員体制は議案通り承認され、支部長に村上俊英氏、副支部長に高井重治氏と吉田龍洋氏、事務局長に須賀敦士氏、相談役に上杉千年氏と若狭和朋氏、幹事には中島昌樹、水谷高志、黄慈[女亭]、相澤永璃子、中川満、岡田一二三、神戸重紀の各氏、監事に山田稔氏、副事務局長に小野隆氏がそれぞれ就任した。
また、総会には地元選出の野田聖子・衆議院議員が駆けつけ、講演会の前に挨拶された。野田議員は台湾が大好きだそうで、台湾との関係は祖父の野田卯一・元建設大臣からであることを紹介しつつ、日台関係の重要性を訴えた。
引き続き、金美齢先生(前総統府国策顧問、JET日本語学校理事長)による「日本再生への提言」と題する記念講演会が催されたが、会場は東京や京都、大阪など遠方からも駆けつけた参加者であふれ、予備のイスを出しても収まりがつかないほど。キャパをオーバーする約300人が参加。
金美齢先生は「日本再生は岐阜なら岐阜、地元を大切にすることから始まる。日本が日本を大切にしなくてどうするのか、誇りを持たなくてどうやって再生できるのか。日本人に生れたことを幸せだと気づいて欲しい」と熱っぽく訴えた。
講演会後に1階のレストランで行われた懇親会には、やはりフロアーにあふれんばかりの人で埋まり、午後6時の閉会まで金美齢先生を囲んでの談笑が続き、新支部の門出にふさわしい締めくくりとなった。