本日発売された月刊「WEDGE(ウェッジ)」2月号に、李登輝元総統へのインタビュー「日本への期待 安倍総理への期待」が掲載されている。
タイトルにも現れているように、安倍総理の内政と外交を中心に語ることで日本への期待を表明した内容となっている。
冒頭、安倍総理の靖国参拝についての質問に、ズバリ「国のために命を捧げた英霊に国の指導者がお参りをするのは当然のこと」で、「これは政治の問題ではなく魂の問題だ」と答え、靖国神社の成り立ちをよく理解した上で発言されている。
また、「アベノミクス」についても、国内消費、投資、輸出、イノベーションという経済成長の四要素を挙げ、「為替切り下げは近隣窮乏策だという人がいるが、そうならない。輸出が増えると輸入も増える」からだと明快に指摘し、アベノミクスがデフレ脱却の鍵を押さえていることを高評する。
さらに、安倍総理の外交について「中国や韓国の理不尽な要求に屈せず、アジアで主体性を持った外交を展開しようとしている」と高く評価した上で、安倍総理に「日本は、世界のためにアジアの指導者たれ」と激励の言葉を贈られている。
このように、指導者としてのリーダシップを高く評価する安倍総理にさらに期待することとして、李元総統は日本版「台湾関係法」の制定を挙げられる。日本版「台湾関係法」とは、本会が唱導している「日台関係基本法」に他ならないが、なぜ制定が必要かと言えば、日台の交流が法的根拠を欠いているからであり、さらに視野を広げれば「「今後『日米台』という連合によって、新しい極東の秩序をつくる上で、良い礎となる」からだと指摘される。まさに慧眼というにふさわしい指摘の数々だ。
月刊「WEDGE」は新幹線のグリーン席に搭載されている他、JR線や私鉄、地下鉄の駅売店、大型書店で販売している。