2012年 09月 13日、台中市の花市場を視察した際、日本向けに出荷されるオンシジューム(文心蘭)を手に取る李登輝総統

かつて台湾を訪問したとき、ビニールハウスで育てている菊などの輸出先は主に日本だと聞き、いささか驚くとともにとても台湾に親しみを感じた。

昨年、台湾のオンシジュームの輸出量は3000万本を超え、このうち日本向けが90%を占めたという。切り花や苗木の輸出入を通じた日台交流も深い。

2月13日、日本切花輸出入協会と台湾区花卉輸出同業公会が姉妹会を締結したという。日本切花輸出入協会は海外とは初めての提携だという。心から祝意を表し、下記に「台湾週報」の記事をご紹介したい。


台湾区花卉輸出同業公会と日本切花輸出入協会が姉妹会締結

【台湾週報:2017年2月14日】

台湾区花卉(かき)輸出同業公会は2月13日、日本の一般社団法人日本切花輸出入協会との姉妹会を締結した。東京都内で行われた姉妹会締結式では、台北駐日経済文化代表処経済組(部)の張厚純・部長および台湾貿易センター東京事務所の呉俊澤・所長が立ち会う中、台湾区花卉輸出同業公会の林欽勝・理事長と日本切花輸出入協会の西尾義彦会長が協定書に調印した。

林・理事長は、「台湾と日本の花卉産業の発展のために、両会が協力し合い発展できるようにしたい」と挨拶し、今後は定期的な交流、花展開催などの活動を通して情報を共有し、日本における台湾花卉のブランド知名度を向上させ、多様な販路開拓などの分野で協力を深めていくことを期待した。

西尾会長は、同協会が外国と提携するのは台湾が初であり、台湾側に日本側のニーズを知ってもらい、冬でも暖かい台湾との協力を通して、日本市場における台湾花卉の取引を拡大していく考えを示した。

張厚純・経済部長は、「姉妹会締結を第一歩として、まずは日本市場におけるシェアを回復し、さらに開拓していきたい。協力を通して、共に努力すれば必ず成果が得られると信じている」と述べ、台日花卉産業の連携を歓迎した。

台湾からは現在、主にコチョウラン(胡蝶蘭)、オンシジューム(文心蘭)、アンスリウム(火鶴)、トルコキキョウ(洋桔梗)などの花卉が盛んに日本へ輸出されている。