なんと、またもや日台間で都市間提携が行われました。今度は宮崎県と新竹県です。

2月21日、この日から鄭美琴・新竹県議会議員や劉明超・教育処処長、黄士漢・環保局局長などと宮崎県を訪問していた新竹県の邱鏡淳・県長は、河野俊嗣(こうの・しゅんじ)知事を宮崎県庁に訪ね、「交流協定」を締結しました。調印式には、新竹県との交流を深めていた星原透・同県議会議長が立ち会っています。

宮崎県は早速、写真2枚を掲げてホームページで伝え、また新竹県もウェッブ版の「縣府新聞」で写真12枚を掲載して詳しく伝えています。中央通信社も伝えていますので、下記にご紹介します。

また河野知事も翌朝、協定締結についてフェイスブックに「きっかけは、平成22年度の「東アジア民間交流促進事業」により、星原透議長が団長を務める都城スポーツ少年団と新竹県竹東鎮の野球少年団との交流がスタートしたこと」と記し、「とても親日の皆さん、直行便も飛んでいることですし、これらかもしっかり交流を進めていきたいと思います」と決意のほどを示していました。

宮崎県によれば、上海や香港にも事務所を開いて駐在員を置いているそうでうが、台湾にも現地雇用の駐在員を置き、観光PRや現地で開催される宮崎県関係のイベントへの支援、現地マスコミ・旅行業関係者に対する県内観光施設・ホテルなどに関する情報提供(広報)活動を続け、また台湾との民間交流を促進するため、宮崎の団体を台湾へ派遣し、台湾の団体を宮崎に受け入れる事業を行っているそうです。

それにしても、この4日前の2月17日に栃木県と高雄市が「経済と教育分野における友好協力覚書」を締結したばかり。宮崎県と新竹県で、今年に入って7件目となります。

今年はこれまでにないすごいスピードで都市間提携が結ばれていて、かつてのように中国が「日中共同声明に反する」などという理由で邪魔立てするスキもないようです。

1)01月11日 熊本県と熊本市が高雄市と「友好交流協定」を締結
2)01月13日 大分県竹田市と高雄市田寮区が「観光文化友好交流都市協定覚書」を締結
3)02月08日 福岡市と台北市が「起業支援交流覚書」を締結
4)02月09日 大分県中津市と台中市が「自転車旅行と観光交流の促進に関する協定」を締結
5)02月10日 三重県と台中市が「国際交流促進覚書」を締結
6)02月17日 栃木県と高雄市が「経済と教育分野における友好協力覚書」を締結
7)02月21日 宮崎県と新竹県が「友好都市交流協定」を締結

◆台湾新竹県との交流協定締結式【宮崎県HP:2月21日】

◆提昇竹縣「樂活運動」 邱縣長率隊赴日本宮崎縣簽定交流協定【新竹縣府新聞:2月22日】


新竹県、宮崎県と交流協定を締結=邱県長が訪日

【中央通信社:2017年2月23日】

新竹県は21日、宮崎県と交流協定を締結した。この日、訪日中の邱鏡淳県長が宮崎県庁を訪れ、河野俊嗣知事と協定書に調印した。邱県長は今後、芸術や文化、観光、産業、教育、スポーツ、農業などの分野の交流推進に力を入れていく方針を示し、友好関係の永続を願った。

邱県長によると、宮崎県は6年連続で少年野球チームを新竹に派遣するほか、星原透・県議会議長が日台友好議員連盟会長として訪問団を率いて国際交流を行うなどし、両県の交流を深めていた。

邱県長は今年8月にユニバーシアード台北大会が開催されるのを前に、スポーツ施設の経営や管理能力を向上させようと、宮崎市のKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎やKIRISHIMA木の花ドームを視察。また、宮崎キャンプ中の巨人・斎藤雅樹2軍監督や中井大介内野手、橋本到外野手、増田大輝内野手らと記念撮影を行った。

邱県長の宮崎滞在は24日まで。