頭部を切断された八田與一像が修復され、八田技師のご命日の5月8日、これまでの倍以上の700人もの人々が参列し、烏山頭ダムの畔で無事に墓前祭(八田與一技師逝世75週年追思紀念會)が行われました。
本会はこの事件を受けて4月18日から27日まで「八田與一像修復・復元『緊急募金』」を行い、211人の方から寄せていただいた義捐金210万円を、5月3日に嘉南農田水利会の楊明風会長に直接お届けしました。
郵便振替の処理のタイミングや連休の関係で、4月27日以降に事務局口座に届いたものを含めると、最終的に244名の方から総額で241万2,000円もの義捐金を寄せていただきました。募金にご協力いただきました皆さまに深く御礼申し上げます。
なお、募金をお寄せいただきました方々のイニシャルと金額は本会公式Facebookおよび公式ツイッターでも公表しております。
今後、5月3日にお渡しした分との差額31万2,000円の義捐金をどのように嘉南農田水利会へお贈りするかにつきましては、以前にもお伝えしましたように、本会台北事務所を通じてお届けするか、6月初旬に実施予定の台湾フルーツ美食ツアーで台南市を訪問しますのでそのときにお届けするなど、機会を見計らって嘉南農田水利会に直接お渡しする予定です。
墓前祭に参列された八田技師令孫の八田修一氏は「このような事件で日本と台湾の絆がくずれることはないと信じている」と述べ、台南市の頼清徳市長もまた「像を破壊した者のたくらみは成功せず、日本と台湾の友情は以前よりも強まった」と述べられたそうですが、私どもも同じ思いです。
これからも、八田技師の銅像が日台友好の象徴であり、日台の絆は揺るがないという思いを実践躬行し、今後の行動に反映して交流を深めてまいりたいと存じます。
改めて、ご協力いただきました皆さまに心より御礼申し上げます。
平成29年(2017年)5月10日
日本李登輝友の会