台湾の最大手紙・自由時報も紙面を大きく割いて報じた

6月4日、東京・千代田区内の帝国ホテルにおいて「全日本台湾連合会」の創立大会が開かれ、台湾から行政院僑務委員会の呉新興・委員長(大臣に相当)が駆けつけ、謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表や日本台湾交流協会の柿沢未知・総務部長などもお祝いを述べた。

初代会長に実業家の趙中正氏、常務理事団体には在日台湾同郷会、在日台湾婦女会、日本台湾医師連合会、台湾独立建国聯盟日本本部の4団体が選出された。

創立大会後の祝賀会には約300人が参加。10基を超える生花や台湾応援のゆるキャラ「タイワンダー☆」も駆けつけて華を添える満堂の中、初代会長の趙中正氏が「我々は『台湾優先、団結第一』という旗を高く掲げ、台湾の心を発信して参ります」「台湾人としての『主体性』を強く主張して参りたい」と挨拶すると大きな拍手が沸き起こった。

また、蔡英文・総統、蘇嘉全・立法院長、邱義仁・台湾日本関係協会会長からの祝辞が台湾語と日本語で紹介されるや、またもや大きな拍手が沸き起こった。

呉新興委員長や謝長廷代表の祝辞に続いて、柿沢未知・日本台湾交流協会総務部長、山口泰明・衆議院議員(日華議員懇談会幹事)、金美齢・JET日本語学校名誉理事長からそれぞれこの会に期待する旨が述べられ、岸信夫・外務副大臣や許世楷・元台北駐日経済文化代表処代表からの祝辞も披露された。

なお、創立大会後に、本会常務理事でもある林建良氏が台湾政府から「二等華光専業奨章」を叙勲、その授章式典も開かれた。林氏は謝辞の中で台湾正名運動を振り返り、本会など日本人団体の協力や日台若手議連会長の岸信夫・衆院議員の名前を挙げながら、台湾人と日本人が協力して解決した外登証問題だったと強調した。

ちなみに、本会からは渡辺利夫会長をはじめ副会長の石川公弘、川村純彦、田久保忠衛の3氏、理事で本庄市長の吉田信解氏なども駆けつけ、渡辺会長が祝辞を述べた。本会は今後、協賛団体として全日本台湾連合会に協力してゆく。

下記に時事通信の記事をご紹介したい。


在日台湾独立派が連合組織

【時事通信:2017年6月4日】

中国からの独立意識が強い在日台湾人組織17団体が4日夜、都内のホテルで「全日本台湾連合会」の創立大会を開いた。連合会の趙中正会長は声明で「台湾人としての主体性を強く主張していきたい」と創立の趣旨を語った。

連合会によると、民進党政権になって以降、中国が台湾を国際社会から排除しようとする圧力を強める中、在日台湾人組織が団結して存在感をアピールする狙いもあるという。

その後の祝賀会には、台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)の謝長延代表や評論家の金美齢氏らが出席。蔡英文総統からも「(台日)両国の絆を深めるために貢献されることを期待している」と祝辞が寄せられた。