翌日の八重山日報は一面で記者会見の様子を報じた

10月12日、本会27番目の支部として沖縄県支部が設立され、石垣市のアートホテル石垣(旧日航ホテル)において設立総会が開かれました。

石垣市は、昨夏、李登輝総統が総統退任後8度目となるご来日で初めて訪問されたところ。このご訪問をきっかけに支部設立の話が持ち上がったことから、ご訪問に尽力された方々を中心に支部役員を構成することになりました。

支部長には、石垣エスエスグループ代表取締役社長や八重山経済人会議代表幹事をつとめる本会理事の大浜一郎(おおはま・いちろう)氏が選出され、顧問には中山義隆・石垣市長、相談役には石垣久雄・八重山台湾親善協会特別顧問と王田達夫(きみた・たつお)琉球華僑総会八重山分会顧問の就任が全会一致で承認されました。

また、副支部長には、八重山台湾親善協会副会長の王滝志隆(おおたき・しりゅう)石垣青果代表取締役社長と浦内克雄(うらうち・かつお)石垣エスエスグループ専務取締役の2氏、事務局長には石垣エスエスグループの吉村乗勝(よしむら・のりかつ)事業PJ企画調整室長が就任しています。

幹事には、八重山経済人会議と琉球華僑総会八重山分会から、宮城早人(会計)、伊藤彰男(広報)、呉屋寛永(ごや・かんえい)、玉木茂治、外間義博、大浜寛之、石垣憲良、池城貞光の8氏が就任し、監事には石垣市議会議員の砥板芳行(といた・よしゆき)氏と我喜屋隆次(がきや・りゅうじ)氏の2氏が就任しました。

総会では、東京から渡辺利夫会長の名代として駆けつけた柚原正敬・本会事務局長が李登輝総統と渡辺会長からのご祝辞を代読しましたが、李総統のご祝辞には石垣市への特段の思いがこもられているようで、参加者や報道関係者に感銘深く受け止められたようでした。下記に渡辺会長の祝辞を掲載します。

設立総会後に開かれた記者会見には、大浜支部長、王滝・浦内両副支部長、王田顧問、柚原事務局長の5氏が臨み、沖縄タイムス、琉球新報、八重山日報、八重山毎日新聞からの今後の活動などについての質問に答えました。

地元紙の「八重山日報」は、翌10月13日付の1面トップ記事として下記のように報じています。

<日本李登輝友の会(渡辺利夫会長)県支部設立総会が12日夜、アートホテル石垣で開かれ、八重山経済人会議や琉球華僑総会八重山分会のメンバーら25人が出席して、同友の会理事の大浜一郎氏を支部長に選出した。大浜支部長はあいさつで「日台関係は今、ベストの状態。台湾サイドと沖縄関係者から、ぜひ石垣に支部を作りたいとの思いもあり設立した。李登輝元総統の日台運命共同体理念に賛同して日台交流のモデルにしたい」と力を込めた。>

◆日台交流モデル「石垣から」 李登輝元総統がメッセージ 友の会県支部が発足【八重山日報:2017年10月13日】


祝 辞

このたびは日本李登輝友の会沖縄県支部の設立、誠におめでとうございます。設立に尽力された本会理事の大浜一郎様をはじめ、関係者の皆様方に心から敬意を表し、深く感謝申し上げます。

本来なら会長である私自身も出席して発足をお祝いしたかったのですが、生憎所要のため叶わず書面をもってご挨拶申し上げる次第です。

沖縄県支部は本会27番目の支部となり、設立のきっかけは昨年夏の李登輝元総統の石垣ご訪問だったとお聞きしています。

未だ記憶に新しいこのご来日は、総統を退任されてから8度目、3年連続となったわけですが、当時、全国青年市長会会長で本会理事の吉田信解・本庄市長が代表世話人をつとめ、同会副会長だった中山義隆・石垣市長が副代表世話人をつとめる「李登輝先生沖縄県石垣市招聘事業実行委員会」が招聘元となり、全国青年市長会と地元の40代、50代でつくる八重山経済人会議が受け入れの中核を担ったことで大成功を収めました。

李登輝先生がこのとき「石垣島の歴史発展から提言する日台交流のモデル」と題して講演されたことによく現れていますように、石垣島と台湾の交流や経済分野における協力関係には長く深い歴史があり、その関係は沖縄本土よりも密度が濃いと仄聞しています。

台湾は現在、蔡英文総統の下、李登輝先生が「誠実で得難い人材」と称賛する台南市長だった大の親日家の頼清徳氏が行政院長に就任し、新たな局面を迎えようとしています。沖縄県支部の設立は誠に時宜を得たものと思います。

石垣より日台交流・日台共栄を推進されることをご期待申し上げるとともに、沖縄県支部のますますのご発展とご列席の皆様のご健勝をお祈りします。

 平成29年10月12日

                           日本李登輝友の会 会長 渡辺 利夫