電子商取引事業を多角展開する東証1部上場会社のBEENOS(ビーノス)は10月16日、台湾において日本製品を主に取り扱うドラッグストアを運営する日薬本舗と包括的業務提携に合意し、台北市内で調印式を行いました。
BEENOSという社名は、ホームページによりますと「BEENOSのBEEは『ミツバチ』NOSは『巣』。持続的な共存共栄の象徴であるミツバチのように、世界中の起業家や 企業、そしてモノや情報をつ
なぐという思いを込めています」とあります。
日本で初めて購入者が多くなるほど販売価格が下がる販売手法、ギャザリング(共同購入)システムを導入した総合通販サイトなどを運営し、今後は「日本発の製品・コンテンツの台湾での認知・販売を拡大させるため、台湾向け輸出・卸事業の実施に関する広範な提携を行う」(BEENOSのインフォメーション・リリース)とのことです。
台湾でドラックストア事業を展開するため、日本最大のドラッグストア・チェーンのマツモトキヨシホールディングスと台隆工業が3日前の10月13日に基本合意書を締結したばかり。
マツキヨと台隆の提携について、BEENOSの直井社長は「『多くの日本企業が台湾に進出することは非常に喜ばしいこと』と語った上で、台湾市場の特徴やニーズを理解する日薬本舗と日本の商品を多数保有するBEENOSの提携によって店舗と商品提供をより良いものにできるとし、台湾市場への自信を示した」(中央通信社)と話していたそうです。
日本企業と台湾企業が提携することでお互いウィンウィンの展開になれば言うことなし、です。お互いに信頼を基礎に、双方粘り強く取り組んで難題だった東シナ海の漁業問題や二重課税問題を解決した日台です。
もっと多くの日本企業の台湾進出を期待しつつ、下記にBEENOSと台湾の日薬本舖が包括的業務提携を伝える「NNA」の記事をご紹介します。
◆BEENOS:Information Release[2017 年10 月16 日]
BEENOS、台湾でドラッグストアを運営する日薬本舗と業務提携、日本発の製品・コンテンツに関する台湾向け輸出・卸事業を開始
◆日薬本舗:最新消息[2017 年10 月16 日]
台日企業合作開創新商機!日藥本舖與日商
BEENOS、日薬本舗と台湾販売提携
【NNA:2017年10月17日】
電子商取引(EC)事業などを多角展開するBEENOS(ビーノス)は16日、日本製品に特化したドラッグストアチェーン「日薬本舗」を運営する日薬本舗と、日本製品や日本初のコンテンツを台湾に輸出・卸していくための包括的業務提携に合意したと発表した。
台北市で行われた提携合意書の調印式には、BEENOSの直井聖太社長と、日薬本舗の謝徳璋董事長が出席した。第1弾として、BEENOSの子会社でコンテンツビジネスを手掛けるモノセンス(東京都品川区)がライセンスを保有する日本人イラストレーター、絵子猫氏の「ECONECO(エコネコ)」ブランドの美容商材を、11月中旬から日薬本舗各店で販売する予定。
日薬本舗をパートナー企業としたことについてBEENOSは「実店舗を34店展開しているほか、台湾における多数の商品ライセンスの管理や小売店への卸事業も手掛けており、実績に着目した」と説明している。
BEENOSは傘下のtenso(東京都品川区)が、日本のECサイトで購入した商品の海外へ代行発送するサービス「転送コム」や、日本の通販・オークションサイト商品の代理入札や購入をサポートするサイト「Buyee(バイイー)」を運営しており、EC商品の海外発送点数は業界最大規模。台湾からの利用や台湾への発送は国・地域別上位で毎年、前年の規模を上回っており、BEENOSは台湾を戦略的重点地域に位置付けている。