岡山県備前市の備前青年会議所と屏東国際青年商会は、これまで50年にわたる交流を続けてきているという。
昨年、屏東国際青年商会が田原隆雄(たはら・たかお)備前市長を表敬訪問した際、田原市長は観光や産業に関して屏東県や屏東市と交流を深めたい考えを示し、最終的な目標として屏東市との姉妹都市提携締結に意欲をみせたという。
本会の調査によれば、現在、日台が姉妹都市や友好都市などを締結する都市間提携は1979年10月の青森県大間町と雲林県虎尾鎮の姉妹町にはじまる73件。東日本大震災翌年の2012年以降が55件で実に75.3%を占める。近年の日台間の交流がいかに密度の濃いものか一つの指標となっている。
ちなみに、岡山県でこれまで台湾の自治体と提携しているのは岡山市だけで、2003年4月に新竹市と友好交流都市を締結している。一方の屏東市はまだ日本の自治体との提携はない。屏東県としては、萬巒郷(ばんらんごう)が1991年10月に秋田県の上小阿仁村(かみこあにむら)と姉妹都市を締結しているのが唯一の提携だ。
青年会議所同士による50年の歴史に育まれた絆を基に、備前市と屏東市が都市間提携に至ることを切に望みたい。
岡山県備前市の青年会議所が屏東を訪問 姉妹提携に意欲
【中央通信社:2018年4月10日】
備前青年会議所(岡山県備前市)の岡本達也理事長は9日、訪問団を率いて屏東県政府を訪問した。屏東県の呉麗雪副県長は、来年同県で開催される台湾ランタンフェスティバルに同市を招待するとした上で、昔話「桃太郎」のランタンを展示してもらえればと期待を示した。備前市と屏東市は姉妹都市提携も視野に入れているという。
屏東県によれば、屏東国際青年商会は同会議所と約50年にわたり交流を続けてきた。昨年、同会が備前市を訪問した際、備前市長は観光や産業に関して屏東県や屏東市と交流を深めたい考えを示し、最終的な目標として屏東市との姉妹都市提携締結にも意欲をみせたという。
呉副県長は、屏東は多様な民族が融合した場所であり、台湾の縮図といえると説明。県内のリゾート地の墾丁や離島の小琉球、先住民の集落、日本式建築などを紹介し、魅力をアピールした。
岡本理事長は、帰国後には、備前市長に今回の訪問の成果を報告すると約束し、同会議所を通じて双方の連携を後押しできればと意欲を示した。