5月26日、福井県南越前町と台南市白河区が「友好交流協定」を締結したという。それを実現したのは蓮(はす)だったという。
中央通信社や台南市政府の「最新消息」が伝えるところによれば、福井県南越前町は花ハスの生産日本一、台南市白河区はハスの栽培面積で台湾一だそうで、ハス産業に関して交流を行ったことが今回の協定に結実したという。
本会調査によれば、今回の日台都市間提携は昨年12月に山形市と台南市が「友好交流促進協定」を結んだことに続き、本年に入って初。これで日台の都市間提携は1979年10月の青森県大間町と雲林県虎尾鎮による「姉妹町」締結以来、74件となる。心から祝意を表したい。
台南・白河区、福井県南越前町と友好協定 ハスの産地のつながりで
【中央通信社:2018年5月28日】
ハスの栽培面積で台湾一を誇る南部・台南市白河区は26日、花ハスの生産日本一の福井県南越前町と友好交流協定を締結した。今後は教育や文化、スポーツ、産業、観光、青少年教育など幅広い分野で交流を推進していくという。両区町は相互にハスを贈り、絆を深めた。
この日、「2018白河ハス祭り」(白河蓮花季)の開幕セレモニーが白河区で開かれ、その中で締結式が行なわれた。協定書には岩倉光弘・南越前町長と蕭福清・白河区長が署名した。
台南市政府によると、昨年末に岩倉町長や滝波宏文参院議員らが白河区公所(役所)を訪れ、ハス産業に関して交流を行ったのをきっかけに、協定締結に結びついたという。
南越前町は蜀紅蓮、勾当玉女、廬山白蓮の観賞用3品種を白河区に贈呈。先月にすでに台湾に空輸で運ばれており、ハス業者や区公所により栽培されている。白河区は、食用の2品種と重さ50〜70キロ程度まで耐えられるオオオニバスを南越前町に贈った。
白河区のハス栽培面積は約250ヘクタール。多くは食用で、ハスの実やレンコンなどが収穫できる。一部の品種はお茶として使われ、開幕セレモニーでは蓮の花茶の茶席も用意された。
ハスの見頃は今月末から来月中旬まで。農村体験ツアーや文化体験などが7月下旬まで開催されるほか、コンサートや写生イベント、写真コンテストなども開かれる。