6月8日、和歌山市議会と高雄市議会が「友好交流覚書」を締結しました。和歌山市議会議場にて行われた調印式には、謝長廷・台北駐日経済文化代表処らが立会い、和歌山市議会の古川祐典(ふるかわ・まさのり)議長、高雄市議会の康裕成議長、日台友好和歌山市議会議員連盟会長の遠藤富士雄(えんどう・ふじお)市議、高雄市議会国民外交促進会の蕭永達会長が締結書に調印しました。
下記に紹介する地元紙「わかやま新報」の報道によりますと、高雄市議会が市議会同士で覚書を締結するのは初めてだそうです。
これまで議会同士の日台提携は2006年(平成18年)12月、石川県議会と台南県議会(現在の台南市議会)の友好交流協定が初めてのことで、2008年4月には神奈川県議会と台北県議会(現在の新北市議会)の友好交流協定、2017年1月には金沢市議会と台南市議会による友好協定があり、和歌山市議会と高雄市議会による友好交流覚書はそれにつづく締結です。
心からお祝い申し上げ、台湾紙「自由時報」や高雄市議会の「新聞快迅」も伝えていますので併せてご紹介します。
◆自由時報:與高市議會締結姉妹 日本和歌山市府升台灣國旗力挺好友[6月10日]
台湾高雄市と友好 和歌山市議会が覚書締結
【わかやま新報:2018年6月9日】
和歌山市議会と台湾の高雄市議会が友好交流に関する覚書を締結し、8日に和歌山市議会の議場で調印式が行われた。高雄市議会は「高雄市議会国民外交促進会」として横浜市、大阪府、熊本市と友好交流を締結しているが、市議会同士で覚書を締結するのは初めて。
7月7日に台湾で行われる「日台交流サミットin高雄」に向けて友好関係を深めることが目的。和歌山市は2016年に同サミットを実施。昨年5月に台北市と交流促進の覚書を取り交わしており、市議会議員が「日台友好和歌山市議会議員連盟」に加盟して台湾と関係を築いている。
調印式には高雄市議会から議員8人、来賓に台北駐日経済文化代表処の謝長廷(シエ・チャンティン)代表、台北駐大阪経済文化弁事処の陳訓養(チェン・シュンヤン)処長らが出席。和歌山市議会の古川祐典議長、高雄市議会の康裕成(カン・ユーチャン)議長、日台友好和歌山市議会議員連盟会長の遠藤富士雄市議、高雄市議会国民外交促進会の蕭永達(シャオ・ヨンダー)会長が締結書にサインした。
古川議長は「互いの強い信頼のもと友好交流を結べて喜ばしい限り。覚書は友好関係を継承する上で役割は大きいもの。両議会の一層の発展につながれば」、康議長は「今回の締結で日本と台湾の関係がより親密になった。7月のサミットでまた皆さんに会えるように高雄と和歌山でよい思い出をつくりたい」とあいさつし、両議会の今後のさらなる友好に期待を寄せた。
高雄市議会のメンバーと謝駐日代表らは調印式の前に尾花正啓市長と面会し、両市の友好関係について語り合った。