6月6日に愛媛県立医療技術大学と「学術交流協定」を締結した高雄医学大学が、今度は茨城県立医療大学と6月12日に「国際連携協定」を締結し、茨城県立医療大学で行われた調印式には永田博司(ながた・ひろし)学長と王秀紅副学長が臨んだ。読売新聞は「交換留学などの学生交流プログラムの拡大、共同研究やシンポジウムの開催などを目指す。県立医療大は留学による単位認定も行う方針だ」と伝えている。
茨城県立医療大学との交流はすでに4年前から始まっていたそうで、「短期留学で同学科や理学療法学科の学生を派遣する代わりに高雄医学大の学生を受け入れるなど、学科単位では既に連携していた」という。
茨城県立医療大学のホームページでは、2014年8月に高雄医学大学作業療法学科講師の周映君先生をお招きして海外招聘講演会を開催したことも掲載していて、同大学が台湾との連携を強く推進していることが分かる。
日台の大学が医療技術を学び合える環境を積極的に作り出していることに敬意を表しつつ、読売新聞の記事を下記にご紹介したい。
◆茨城県立医療大学:国際交流イベント「海外招聘講演会」2014年8月7日
台湾の医大と県立医療大が連携協定
【読売新聞:2018年6月13日】
県立医療大学(阿見町)と台湾の高雄医学大学が12日、学生や教員の交流に関する国際連携協定を結んだ。県立医療大が海外の大学と協定を締結したのは初めて。
交換留学などの学生交流プログラムの拡大、共同研究やシンポジウムの開催などを目指す。県立医療大は留学による単位認定も行う方針だ。
県立医療大によると、同大作業療法学科の教員が2014年度に高雄医学大を訪れたことを機に交流が本格化。短期留学で同学科や理学療法学科の学生を派遣する代わりに高雄医学大の学生を受け入れるなど、学科単位では既に連携していた。今回の協定締結で学科生だけでなく大学院生の交流も進められる。
この日は、県立医療大で調印式が行われ、永田博司学長は「少子高齢化は日本と台湾の共通の課題。リハビリや在宅医療で培った経験を高雄医学大に提供し、こちらも高度な専門職養成のノウハウを学びたい」と述べた。高雄医学大の王秀紅副学長は「超高齢社会に向けた準備をしなければならない。県立医療大はロボットを使ったリハビリなど高い技術力がある。互いに学び合える」と語った。