2008年9月、李登輝総統が沖縄を訪問し、「学問のすゝめと日本文化の特徴」と題し、1,500人もの聴衆を前に講演されたのが宜野湾市にある「沖縄コンベンションセンター」だった。
当時、コンベンションセンターとはあまり聞き慣れない名称だったが、かつて晴海にあったころは「東京国際見本市会場」と呼ばれていた東京国際展示場は「東京ビッグサイト」となり、大阪国際見本市会場は「インテックス大阪」と呼ばれている。いずれも見本市や展示場、会議や集会を行うところで、幕張メッセもコンベンションセンターと呼ばれる施設だ。
会議や集会、大会のことを意味するコンベンションも、近年はコンベンションに関係する企画運営業、映像・音響レンタル業、ディスプレイ業やホテル・コンベンション施設、旅行業、運輸・輸送業など事業者同士の結束力が高まり、2015年4月に一般社団法人日本コンベンション協会(武内紀子・代表理事)が発足している。国内最大のコンベンション団体だという。
去る7月12日、この日本コンベンション協会が台湾の台湾貿易センター並びに台湾エキシビション&コンベンション協会との間で相互連携に関するMOU(基本合意書)を交わしたそうだ。
日台間では東日本大震災以降、2012年から都市間提携や鉄道提携が急増し、見本市や展示会が数多く開かれるようになっている。
日本コンベンション協会には現在、企画・運営、印刷・デザイン、映像・音響・照明、ケータリング、広告など約250社が会員となっており、今回の相互連携に関するMOU(基本合意書)の調印は、台湾への進出や自治体などの要望に応えようということのようだ。
いずれにしても、このような分野での日台提携は初めてのことで、心から祝意を表し、観光経済新聞の記事を下記にご紹介したい。
◆国際交流推進委員会:「日本/台湾MICEビジネス交流会2018 in TOKYO」開催!!
◆一般社団法人 日本コンベンション協会
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-4-2 大同生命霞が関ビル
TEL:03-3508-1226 FAX:03-3502-1899
E-mail:office@jp-cma.org
日本コンベンション協会、台湾貿易センター・台湾エキシビション&コンベンション協会と提携
日本コンベンション協会(JCMA、武内紀子代表理事)は12日、台湾貿易センター(TAITRA、葉明水秘書長)、台湾エキシビション&コンベンション協会(TECA、葉明水理事長)との間で相互連携に関するMOU(基本合意書)を交わした。東京都港区の台北駐日経済文化代表処・台湾文化センターで武内氏と葉氏が調印式を行った。
TAITRAは、日本のJETRO(日本貿易振興機構)にあたる組織で、民間団体との提携は今回が初めて。
日本コンベンション協会は、台湾の組織、協会との情報交換と連携を密にすることで、MICE団体としての活動の場を広げる。
葉氏はあいさつの中で、「日本はアジアで初めてUFI(エキシビション産業の世界協会)に加盟した国で、MICE産業の歴史は長く、学ぶところは多い。今回の提携は、日台間の相互交流人口の拡大にもつながる」と述べ、相互の提携メリットを強調し、歓迎した。
武内氏は、「台湾の公的組織であるTAITRAは、展示場を保有し、数多くの展示会も主催している。JCMAは日本のコンベンション業界の民間団体であり、組織背景は異なるが、日本、台湾、アジアのMICE産業の発展のために協力してきたい」と抱負を語った。