日台間の姉妹都市や友好都市などの都市間協定は1979年10月の青森県大間町と雲林県虎尾鎮の「姉妹町」締結に始まっています。本会の調査によると、昨年11月の長野県駒ケ根市と台中市の「観光・教育交流協力協定」まで87件あり、レベルは都道府県や市町村まででした。
しかし、2月16日、八田與一技師を縁として、金沢市の花園地区町会連合会と台南市の六甲区林鳳連合町会が「友好交流協定」を締結。町内会レベルの日台の自治体提携は初めてのことかもしれません。町内会レベルの提携は、日台間の交流レベルの深化を現しているようです。下記に「北國新聞」の記事をご紹介します。
◆日本李登輝友の会HP:日台姉妹交流(1979年10月10日〜2018年11月4日)
台湾での協定締結報告 八田技師が縁、金沢・花園
【北國新聞:2019年2月20日】
金沢市の花園地区町会連合会の中村登会長ら5人は19日、市役所に山野之義市長を訪ね、台湾・台南市の六甲区林鳳(りんほう)連合町会と16日に友好交流協定を結んだことを報告した。台湾の水利事業に尽力した八田與一(よいち)技師を縁に、芸術文化や教育分野などで交流を深め、相互の農業技術向上にも努める。
林鳳連合町会は技師が建設した烏山頭(うさんとう)ダムの麓に位置し、技師の顕彰活動に取り組んでいる。
中村会長は花園校下の20人で15〜18日に現地を訪れた際、盛大な歓迎を受けたことに触れ、「八田技師がずっと顕彰されてきたから今も交流ができると強く感じた」と述べた。林鳳連合町会が来年、花園地区を訪問する計画であることも説明し、さらなる交流へ意欲を語った。