3月19日に高雄市内において、大阪市港湾局と台湾港務股份有限公司が「パートナーシップ港に関する覚書」を締結した。
大阪市港湾局が発表したニュース・リリースでは「覚書」を公表し、その目的を「両者の管理する港湾の交流を推進させ、また、両者の相互理解と長期的な提携関係の強化を図るため」と記している。下記にそのニュース・リリースと、中央通信社の記事をご紹介したい。
◆大阪市港湾局:報道発表資料【3月19日】
大阪市港湾局は台湾港務股份有限公司とパートナーシップ港に関する覚書を締結しました
ちなみに、台湾港務は高雄港、台北港、基隆港などの国際港7港と国内港2港を統括管理している。2015年4月21日、沖縄県の那覇港管理組合と「パートナーシップ港に関する覚書」を高雄市内で締結していて、これが日本と台湾の港湾管理者による初めての提携だった。それに続いて、この年の8月10日に熊本県八代港と台湾港務基隆支社が双方の業務交流や情報交換と物流協力を強化するため「友好交流覚書」を締結した。大阪市港湾局と台湾港務の提携は3件目となる。
台湾港務、大阪市港湾局と覚書 日台の港の交流強化へ
【中央通信社:2019年3月20日】
台湾港務と大阪市港湾局は19日、双方が運営する港の交流に向けた覚書を締結した。台湾港務の呉宗栄董事長(会長)は、双方の強みや資源を生かして旅客輸送やウオーターフロントの発展において交流を促進し、互恵とウィンウィン(相互利益)の目標を達成したいと意気込んだ。
調印式は南部・高雄市内の台湾港務本社で行われ、同社の郭添貴総経理(社長)と大阪市港湾局の藪内弘局長が署名した。
台湾港務は、大阪港と同社が運営する基隆港や高雄港はともに、北東アジアで運航されるクルーズ船のコースで人気が高い寄港地だとし、双方の協力により、クルーズ産業の発展や港湾都市の観光交流を強化することで、都市の発展を促進できればとしている。