NNAの報道より

3月28日、日本の旅行大手「エイチ・アイ・エス」と台北晶華酒店(リージェント台北)を運営する台湾株式市場最大級のホテルグループ「晶華国際酒店集団」(シルクスホテルグループ)と「台湾ビジネス支援事業の連携と協力に関する契約」を締結したそうです。

エイチ・アイ・エスが28日に発表したニュースリリースによりますと、これは同社がすすめてきた「日本の食文化の海外進出支援事業」の展開に伴うもので、「日本の食文化を担う企業が将来海外進出に向けたトライアルをかねた実証の機会を得る場として、新たに活用する提携」だそうです。

その第一弾として、台北晶華酒店(リージェント台北)内に、北海道発祥のカフェ「椿サロン」を4月19日から6月18日までの期間限定でオープンするとのことです。

下記に紹介するNNA「アジア経済ニュース」は「椿サロンで人気のホットケーキを360台湾元(約1,280円)から、テイクアウト用メニューは180元から用意。日本の店舗と同じ『北海道ほっとけーきプレミアム』に加え、パイナップルやマンゴーを使った台湾限定のメニューも提供する」と報じています。

・開催期間:2019年4月19日(金)〜6月18日(火)(予定) 

・提供商品:北海道をはじめ、銀座に出店する「椿サロン」で提供している商品。北海道産の材料にこだわり、ゆっくりと時間をかけて焼き上げた完全無添加の「北海道ほっとけーき」など。

・店舗フロア:リージェント台北 B2階 ショッピングフロア

日本で人気があり、おいしい“本物”のレストランの味を台湾で味わうことができることになるようで、台湾の人々も大歓迎かもしれません。

ちなみに、日台のホテル提携としては、昨年11月21日、ホテルメトロポリタンやホテルメッツを運営するJR東日本ホテルズとハワードプラザホテルなどを運営する福華大飯店が営業提携契約を締結しています。

◆H.I.S.ニュースリリース:日本の食文化の海外進出支援事業を開始[3月28日]


《日系進出》HIS、晶華集団と台湾出店支援

【NNA「アジア経済ニュース」:2019年3月29日】

日本の旅行大手、エイチ・アイ・エス(HIS)は28日、台北晶華酒店(リージェント台北)を運営するホテルチェーン大手、晶華国際酒店集団(FIHグループ)と台湾ビジネス支援事業の連携と協力に関する契約を締結した。HISが新たに始める「日本の食文化の海外進出支援事業」をまず台湾で展開する。

HISの山野辺淳取締役は、新事業について「魅力があるが自力で海外に出る財力やノウハウなどがない店を対象に、われわれのノウハウとネットワークを使って、出店をサポートする」と説明した。新事業を通して「日本で人気があり、おいしい“本物”のレストランを世界に紹介したい」という。HISは今後、台湾で1年に3〜5店舗の出店支援を見込む。

HISは同事業で、マーケティングやマッチング、出店サポートなどを行い、成功報酬の形で収益を得る。ホテルやショッピングセンターでのトライアル出店など、ローリスク・ローコストでの進出を支援するという。

第1弾として、インテリアデザインを手掛けるアトリエテンマ(北海道札幌市)が運営するカフェ「椿サロン」が4月19日から6月18日まで、台北晶華酒店内に期間限定店(ポップアップストア)をオープンする。椿サロンが海外に出店するのは初めて。

椿サロンで人気のホットケーキを360台湾元(約1,280円)から、テイクアウト用メニューは180元から用意。日本の店舗と同じ「北海道ほっとけーきプレミアム」に加え、パイナップルやマンゴーを使った台湾限定のメニューも提供する。

店舗の運営は台北晶華酒店が行うが、アトリエテンマも日本の店舗から日本人スタッフを派遣し、常駐させる。

アトリエテンマの長谷川演代表取締役によると、小麦粉、卵、てんさい糖といった材料は全て北海道産を空輸。「現在の目標来店者数は1日100人だが、日本の店舗では来店者の3〜4割が海外からということもあり、実際は目標を上回るとみている」と語った。