戦前、台北高等学校に在学中、『万葉集』に魅せられつつ医学を修めた呉建堂氏は、戒厳令下、秘かに和歌の勉強会を続け、ようやく歌を発表できるまでに緩やかになった1967年8月、同好の士11人と「台北短歌会」を設立しました。まだ「台湾」という名称がタブーだったころです。
呉建堂氏は後に『台湾万葉集』を出版、それが詩人の大岡信氏の目に留まって新聞コラム「折々の歌」で紹介され、菊池寛賞を受賞しました。
その後、歌壇の名称は「台北歌壇」と呼ばれていましたが、2002年陳水扁総統が誕生した時の会合で李登輝先生が「“台湾”を国名に」と発言され、蔡焜燦氏が副代表に就いた2003年に「台湾歌壇」に改称しています。
そこで、蔡焜燦氏の勧めにより、日本に「台湾歌壇」の流れを汲む「蔡焜燦先生を慕ふ 和歌の会」を設立して代表に就いた坂口隆裕氏を講師に迎え、戦前の台湾にあった短歌結社や激動の台湾戦後史の中の「台湾歌壇」、『台湾万葉集』や『台湾歌壇』に収められた歌と作者の生きざまなど、台湾に根づいた短歌の歴史と作品を中心にお話しいただきます。
ご参加の方は、申し込みフォーム、メール、FAXにてお申し込み下さい。
*いまだ武漢肺炎の影響で会場定員36人が18人となっています。お申し込みは先着18人とさせていただきます。
*東京都は10月1日から緊急事態宣言を解除しましたので、懇親会を再開の予定です。
*参加者は平熱の方のみとし、必ずマスク着用をお願いします。
*会場で検温し、消毒薬を準備しています。
記
◆日 時:令和3年(2021年)10月30日(土) 午後2時~4時(1時30分開場)
◆会 場:文京区民センター 3-C会議室(東京都文京区本郷 4-15-14 TEL:03-3814-6731)
【交通】都営地下鉄:三田線・大江戸線 春日駅 A2出口 徒歩1分
東京メトロ:丸ノ内線・南北線 後楽園駅 4b出口 徒歩5分
◆演 題:台湾歌壇と和歌の会
◆講 師:坂口隆裕氏(蔡焜燦先生を慕ふ 和歌の会代表)
[さかぐち・たかひろ] 昭和29年(1954年)、福岡県生まれ。九州大学芸術工学部卒業(専攻は楽器音響学。特に和楽器の音響について研究)。学生時代に国民文化研究会の夏合宿に参加して短歌詠みを体験。2005年~2009年、半導体メーカー台湾デザインセンター出向。この間に蔡焜燦先生と出会い、日本人としての自覚を呼び覚まされて台湾歌壇に入会。3年間、月例会に通い続ける。2015年、蔡焜燦先生の勧めにより「蔡焜燦先生を慕ふ 和歌の会」を設立して代表に就任。現在、旺玖科技股份有限公司顧問、日本李登輝友の会理事・東京多摩支部長、台湾歌壇同人。
◆参加費:1,500円(会員) 2,000円(一般) 1,000円(学生)
*当日ご入会の方は会員扱い
◆申込み:こちらのお申込みフォームをご利用になるか、「お名前、ふりがな、メールアドレス、性別、ご住所、お電話番号、会籍(会員・一般・入会希望のいずれか)、懇親会への出欠」を明記のうえ、メールもしくはFAXにて下記の本会事務局までお申し込み下さい。 *10月29日(金) 締切
◆懇親会:講師を囲んで会場の近くにて開催予定 [参加費=3,000円 学生:2,000円]