県と駒ケ根市と台中市 観光、教育交流で覚書
【長野日報:2018年10月27日】
県と駒ケ根市は、インバウンド(海外からの誘客)事業など官民を通じて交流のある台湾・台中市と、観光や教育の交流に関する覚書を交わす。11月3日から台中市で開かれる花博「2018台中フローラ世界博覧会」に、阿部守一知事と杉本幸治市長が訪問。4日に締結式を開き、台中市の林佳龍市長と書面を取り交わす。
駒ケ根市の「中央アルプス純白の結婚式」や台中市の「総合婚礼」への相互参加をはじめ、台中市の大学生インターンシップの受け入れや誘客事業など、両市は2012年から官民で交流。駒ケ根市によると、県も含めた3者での友好交流について台中市側から提案があった。
覚書は、3者間で観光資源の魅力発信や教育旅行の促進、飛行機の国際チャーター便の運航実現を目指し相互交流を促進する内容。駒ケ根市と台中市はさらに産業、文化、スポーツなど幅広い分野での交流促進を目的に、行政や企業、団体、教育機関での連携を深める。
覚書の締結のほか、駒ケ根市は花博の切り花部門(11月3~18日)に、市内の花卉栽培農家が生産するアルストロメリアとカーネーションを使った花文字のフラワーアート作品を出品する。
作品は高さ約3メートル、幅約6メートル、奥行き約5メートルのブースに収まる大きさ。約4000本の花を使い、「メッセージ、感謝、愛、笑顔」をキーワードに「WE LOVE TAICHUNG」などの花文字をつくり、これまでの両市の交流の様子を写真で紹介して感謝の気持ちを表現する。
作品の出品もあり、駒ケ根市からは市や市議会のほか、花卉栽培農家、駒ケ根商工会議所や駒ケ根観光協会といった産業、観光の関係団体も加わり40人が訪問団を結成する。現地では覚書の締結式や花博への参加のほか、交流会や視察などを計画している。
県は台中市で観光セミナーを開くほか、すでに同様の覚書を交わしている高雄市や彰化県の政府などへの訪問も予定している。
覚書締結について阿部知事は「伊那谷全体の観光PRの取り組みと連動させたい」と期待。杉本市長も「連携や交流の幅を広げ、地域の経済発展につなげたい」としている。
長野県 阿部守一・知事
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駒ケ根市 杉本幸治・市長
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台中市 林佳龍・市長
407-01 台中市西屯区台湾大道三段99號
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