日本と台湾の交流促進を目指す「日台観光サミット」は日台観光推進協議会と台日観光推進協議会(日本観光振興協会、日本旅行業協会、台湾観光協会で構成)で主催し、その第1回は2008年に台北市で開かれ、第2回は静岡県で開くというように日台で交互開催している。

11回目となる今年は6月1日に台中市で開かれたが、その前日の5月31日、富山県の観光連盟「とやま観光推進機構」と台湾観光協会は台北市内において石井隆一(いしい・かずたか)富山県知事の立ち合いの下に「友好提携に関する協定」を締結、高木繁雄・とやま観光推進機構会長と葉菊蘭・台湾観光協会会長が調印した。

実は、翌日開かれた「2018日台観光サミットin台中」において、2019 年の富山県開催が正式決定し、とやま観光推進機構と台湾観光協会による「友好提携に関する協定」が花を添える形になった。心からお祝い申し上げ、下記に中央通信社のニュースを紹介したい。


台湾観光協会、富山県観光連盟と友好提携 幅広い分野で交流深化へ

【中央通信社:2018年6月1日】

台湾の観光振興を目的とする民間団体、台湾観光協会は5月31日、富山県の観光連盟「とやま観光推進機構」と友好提携に関する協定を締結した。締結式が台北市内のホテルで開かれ、同協会の葉菊蘭会長と同機構の高木繁雄会長が調印した。双方は台湾と富山の観光・経済振興を目指し、観光を起点にスポーツや教育、文化など幅広い分野で交流深化を図る方針。 

同県観光振興室の統計によれば、2011年以降、台湾は県内主要宿泊施設の外国人宿泊客数の国・地域別で6年連続1位。また、台湾桃園国際空港と富山空港を結ぶ直行便は現在週4便運航されている。葉会長はこれらについて、双方の観光交流が密接に行われていることの表れだと述べた。交通部(交通省)観光局の張錫聡副局長は、今回の協定締結で台湾と日本の実質的な連携がより促進されるだろうと喜びを示した。 

締結式には同県の石井隆一知事も立ち会った。石井知事はこれまで立山黒部の台湾向けプロモーションに力を入れてきたと語り、台湾からの来訪者は大幅に増加したと紹介。今後は県内での台湾の観光PRも進める考えを示した。