このところ立て続けに姉妹都市など日台の都市間提携が結ばれています。コロナ禍以前の状況に戻りつつあり、今年は7月11日に千葉県銚子市と桃園市が「友好交流協定」を結んで以来、長崎県の東彼杵町(ひがしそのぎちょう)と台中市和平区の都市間提携で9件目となっています。
都市間提携は1979年10月の青森県大間町と雲林県虎尾鎮の「姉妹町」提携から112件目(本会調査)ですが、大学間の姉妹校や学術提携は相当数にのぼり、ほとんどニュースにもならないほど数多くあります。
新しく開設した大学でも台湾との姉妹校や学術協定を結ぶ動きがあります。2000年に愛知県岡崎市に国内初の人間環境学部を持つ単科大学として開学した人間環境大学は、今年4月に愛媛県松山市に総合心理学部を新設したそうです。
人間環境大学の総合心理学部は11月4日、台湾でもっとも長い歴史を誇る私立大学の高雄医学大学人文社会科学院と交流協定を締結したそうです。
本会理事にも出身者がいる高雄医学大学は、台湾で初めて博士号(医学博士)を取得した杜聡明博士が開学に参与し、長らく院長をつとめたことでも知られています。
下記に愛媛新聞の記事をご紹介して交流協定の締結を心からお祝いし、長く交流が続き姉妹校提携などもできるようになることを期待しています。
人間環境大総合心理学部、台湾・高雄医学大人文社会科学院と協定
【愛媛新聞:2022年11月4日】
学校法人河原学園(松山市)が運営する人間環境大の総合心理学部と、台湾の高雄医学大人文社会科学院は4日、学生や研究者の交流を進める協定を結んだ。
協定には、学生の交流プログラムの展開のほか、研究プロジェクト・講義・シンポジウムで協力するとの内容を盛り込んでいる。
4日は人間環境大の松山道後キャンパス(松山市道後樋又)で、総合心理学部の佐藤隆夫学部長と人文社会科学院の桜井正二郎副教授が文書に調印した。心理学を研究する両者は長く交友関係にあり、その縁で協定がまとまったという。
佐藤学部長は「非常にうれしい。これからも交流を図りたい」とあいさつし、桜井副教授も「交流を楽しみにしている」と応じた。