政府は15日の閣議で、台湾の領土的地位に関する日本の立場について、「台湾の領土的位置付けに関して独自の認定を行う立場にない。『台湾が中国の領土の不可分の一部である』との中国政府の立場を十分理解し尊重する」とする答弁書を決定した。台湾の帰属問題で、中国側の主張について理解、尊重しながらも承認する立場はとらなかった昭和47年の日中共同声明を改めて確認した。
答弁書はまた、この問題で米英両国はそれぞれ「台湾は中国の一部であるとの中国の立場を認識する」、「台湾は中国の一つの省であるという中国政府の立場を認識する」との立場を示していることを紹介している。民主党の笠浩史衆院議員の質問主意書に答えた。