山梨県支部が第2回総会を開催、加瀬英明副会長が記念講演
~テーマは「国際情勢と内外の重要問題」~
1.総会で6名の新理事を選出

2006年2月 19日、日本李登輝友の会山梨県支部(梶原等支部長)の第2回総会が午前10時より甲府市内のホテル談露館で開かれました。

総会は内田公幸幹事(事務局長)の司会によって進められ、三井忠造副支部長の開会の辞によって始まり、本部から駆けつけた柚原正敬常務理事・事務局長の紹介と梶原等支部長の挨拶に引き続き、審議に入りました。

今回は新役員選任の件がもっとも大きな審議事項で、教育委員経験者や山梨高野連理事長経験者など6名の新理事が選任されました。この中には山梨県で約200名の会員を擁する「山梨台湾総会」会長で歯科医師の清水康生氏も含まれ、まさに日台共栄を地でゆく選出となりました。

今年度の事業計画の中には、昨年、小田村四郎会長や本会理事で山梨出身の井尻千男・拓殖大学日本文化研究所所長を招いて好評だった「納涼親睦会」の第2回開催も含まれていました。

2.加瀬副会長が講演で台湾の前途に憂いを表明

総会は10時30分までに滞りなく終了し、いよいよ加瀬副会長による記念講演に移りました。加瀬副会長の「国際情勢と内外の重要問題」と題された講演ですが、ほとんど日台関係について終始し、現在、世界でもっとも危険な地域はどこかといえば、北朝鮮でもイラン、イラクでもなく、それは日本と台湾を中心とした東アジアだという説明に、参加者はさかんにうなずいていました。

また、中国は2008年までに台湾を攻撃しないだろうという見方も表明し、中国は製造から販売まですべて借り物で成り立っている経済システムなので、もし攻撃すれば世界中が経済制裁を加えると予測されるからとの理由を説明された。

さらに、憲法改正に揺れ動く陳水扁政権の迷走ぶりや、国民党主席になった馬英九氏が台北市内に日本と戦った中華民国の英雄の大きな肖像画を掲げていることなどから、台湾の将来に痛切な不安を抱かざるを得ないとも述べ、台湾の現状を鋭く抉り出された。

なお、講演の中で加瀬副会長は秋田県の田沢湖と高雄県の清澄湖が姉妹湖提携を行っていることに触れ、それは田沢町から観光客誘致の相談を持ちかけられとき、加瀬副会長が提案して仲人役を引き受けた結果であることを披露された。

3.懇親会では李登輝前総統の来日について柚原常務理事が説明

12時30分からの懇親会には山梨台湾総会からご婦人方が駆けつけ、華やかで賑やかな懇親会となりました。

この席で挨拶を求められた柚原常務理事は李登輝前総統の来日問題について触れ、日本からの招請状が奏功していることを報告し、本会の目的の一つが実現されようとしているので、山梨県支部の協力も仰いで大歓迎したい旨を述べました。また、加瀬副会長が憂いを表明した台湾の現状は高砂義勇隊慰霊碑の撤去問題に如実に現れているとして撤去問題にも触れ、山梨県支部への協力を要請し、支部長以下の快諾を得ました。

懇親会では加瀬副会長を囲んで日台交流のあり方に関する話で盛り上がって賑やかに打ちすぎ、午後2時すぎ、盛会裡にお開きとなりました。