在台ジャーナリストと称する酒井亨氏が日本の月刊誌『諸君!』4月号に発表した論考「李登輝は『転向』したのか」に対し、以下の3点を指摘する。

1、この論考は、李登輝前総統の影響力低下を狙って個人を誹謗中傷する、予断と偏見に満ちた内容である。

2、李登輝前総統を親中派に転向したと断定する短絡的で軽率な指摘は、日本と台湾の離間を謀る悪質なものである。

3、李登輝前総統の一連の発言は、本会が主催した昨年3月の李登輝学校研修団で発表された内容とほとんど変らず、台湾の国家正常化を意図したものである。

平成19年(2007年)3月2日

本会常務理事・事務局長 柚原正敬