【東京都中央区有楽町/外国人特派員協会】李登輝前総統は、午前11時から有楽町の外国人特派員協会(The Foreign Correspondents’ Club of Japan)で日本滞在最後となる記者会見を行った。
李氏は一時間にわたり、訪日の感想を述べ、記者団からの質問にも答えた。ご一行は本日、成田空港16時25分発のチャイナエアラインCI101便で帰国の途に着く。台北桃園国際空港では、19時30分から第2ターミナル記者室で訪日の感想などを綴る会見を開く予定。
【千葉県成田市/成田空港第2ターミナル】李登輝前総統、帰国の途へ 再訪を願う多数の見送り
李登輝前総統ご一行は、15時40分過ぎ、見送りの人々が集まる第2ターミナル出国審査口へ姿を見せ、再訪を願う人々の声に応えた。
直後、ご一行の後姿を見送っていた本会関係者の前方で、破裂するような衝撃音と、「何やってるんだ!」と怒号が聞こえた。駆けつけると、既にご一行はSPに守られながら出国審査口へ入られており、警備にあたっていた警察官によって暴漢は取り押さえられた。後に、この暴漢は日本在住の中国人と判明。投げつけられたのは2本のペットボトルで、それが壁に当たって大きな音が出たらしい。
幸いにもペットボトルは誰にも当たらず、曾文恵夫人を守るために身を挺したSPによってご夫人がつまづいた程度で済んだとのこと。
台湾国内では、警視庁のSP2人が必死の形相で李登輝前総統を守る写真が掲載され、その責任感と正義感に感激の声が上がった。
【台湾/台北桃園国際空港】李登輝前総統ご一行は、9日午後16時25分、成田空港発のチャイナエアラインCI101便で離日され、台湾へ帰国された。
午後7時過ぎ、無事に台北桃園国際空港へ到着されたご一行を、羅福全・亜東関係協会会長(前駐日大使)をはじめ、群策会や台湾団結連盟など多数の支持者が出迎えた。
「阿輝伯、辛苦了(李登輝じいちゃん、お疲れさま!)」の大合唱で帰国を迎えた支持者に対して笑顔で応えた李氏は、長旅の疲れにもかかわらず、第2ターミナル記者室で訪日の感想を一時間にわたって記者団に報告。
「訪日は大成功だった」と総括し、李氏の「奥の細道」探訪の旅・第一幕は幕を下ろした。
※詳細につきましては特集ブログをご覧ください