20080325蔡焜燦氏と言えば、いまや名著と言われる『台湾人と日本精神』(小学館文庫)の著者として日本でもよく知られる「愛日家」だ。その蔡焜燦氏が3月25日に発売された月刊「宝島」5月号に、「日本人よ、誇りを持ちなさい」と題して寄稿している。

戦前、台湾の日本時代に日本がなにをもたらしたのかについて、1ページながら簡潔に、そして熱っぽく伝えてくれている。蔡氏が母校の清水(きよみず)小学校時代に配布され、昨年、蔡氏が復刻した『綜合教育讀本』の内容についても触れている。

また、同誌には、昨年12月、台湾・屏東で2ヶ月を暮らした日本人が「『MY PINGTUNG』=南台湾・屏東で暮らした9人のまなざし展」を開催した時の広報を担当した有川真由美さん(フォトジャーナリスト、元南日本新聞記者)が「日本に恋する台湾-日本人が知らない台湾人の片思い」と題して寄稿している。 気鋭の女性フォトジャーナリストとして活躍する有川さんが紹介する「台湾の中の日本」は、「山本五十六カット」の理髪店、ひな祭りを祝う着物姿の子供たち、台湾アキバ系が集う“萌え”メイドカフェ、幼稚園から日本語を習う子供たちなど、盛りだくさんだ。

日本から消えてしまいつつある「古き良き日本」が台湾にはしっかり息づいていることを、写真でも伝えている。
なぜ台湾人は日本が好きなのか、答えは……。

■月刊宝島 2008年5月号(2008年3月25日発売) 特別定価:630円