26日付の紙面に掲載された産経新聞と李登輝前総統の単独会見は、話題をさらい、台湾でもニュースで多くの時間が割かれて放映されている最中の27日午後、馬英九氏は李登輝前総統と面会した。自宅の翠山荘で曾文恵夫人と共に出迎えた李氏と馬氏らは報道陣に手を振り、屋内へ。
1時間40分ほどの訪問を終えて退出した馬氏は、メディアに対し、李氏の新著『最高指導者の条件』を贈られたことを披露、「李前総統は我々を励ましてくださった。
また、国際社会に対する考え方や、日台関係の発展についてお手伝いいただけることについてもお話した。また、政府の清廉性が如何に重要なものか、台湾の農業や金融など、国家のあらゆる部分に気を配らなくてはならないことを助言していただいた」と語っている。
李氏とも関係の深い国民党の王金平・立法院長は「大変喜ばしいこと。非常に価値のある面会になると思う」とメディアに語っている。また、李氏が精神的支柱となる政党・台湾団結連盟は「李氏個人の行為」として割り切ったコメント。
午後4時30分(台湾時間)、馬氏らが李氏の住まいである翠山荘を訪れる様子がテレビで生中継されると、台北市内の繁華街では街頭テレビが映し出す映像に足を止めて見入る人も少なくなかった。