本会は去る3月30日、都内のアルカディア市ヶ谷(私学会館)において、会則第十七条第一項に基づく第6回総会を開催した。役員、正会員、賛助会員、法人会員の388名(委任状提出者276名を含む)が出席した。

総会後は平松茂雄氏(中国軍事問題研究家)による記念講演「台湾は日本の生命線!」が行われ、講演終了後は懇親会も行われた。

なお、総会に先立ち、3月12日に常務理事会、総会当日に同会館にて第5回理事会を開催している。

1、開会 司会の冨沢賢公事務局次長が開会を宣し、田久保忠衛副会長が開会挨拶を行った。

2、議長選出 その後、会則十八条に基づき議長の選出が行われ、司会が事務局の推薦として田久保副会長を推し、全会一致で選出された。その直後、小田村四郎会長が到着、挨拶。

3、審議 議長は理事会から諮問された第一号~第三号議案に関する審議を求めた。これを受け柚原正敬常務理事(事務局長)が以下の第一号議案「前年度事業報告」を、同じく「前年度決算報告」を片木裕一理事(事務局次長)が朗読し、猪鼻嘉行監事が決算報告に関する監査報告を読み上げた。

■第一号議案 前年度事業報告および決算報告

Ⅰ 前年度事業報告
①李登輝前総統の来日歓迎活動、②「台湾正名運動」の日本における展開、③桜募金の推進、④支部の増設拡大と会員数の拡大、⑤台湾訪問団の実施と支援、⑥日台相互交流の推進、⑦講演会などの催しの実施と後援、⑧青年部活動の推進、⑨機関誌『日台共栄』、メールマガジン『日台共栄』の刊行、⑩刊行物、映像物などの発行。

Ⅱ 前年度決算報告
この議案について議長が承認を求めたところ、満場異議なく承認可決された。
20080330-01

続いて柚原常務理事が以下の第二号議案を朗読した。

■第二号議案 役員承認

Ⅰ 第三期役員承認案(敬称略・50音順)

【新理事選任案】熊谷義弘(岩手県支部事務局長)、江口正史(埼玉県支部長)、髙田巖(兵庫県支部長)、村上俊英(岐阜県支部設立準備委員長)、白崎一衛(福井県支部設立準備委員長)、冨澤賢公(本会事務局次長)、伊藤英樹(司法書士)

【理事退任案】伊原吉之助、岩根哲哉、内川永一朗、謝雅梅、高野邦彦、塚本三郎、中村粲、中村隆俊、名越二荒之助

この議案について議長が承認を求めたところ、満場異議なく承認可決された。

続いて、永山英樹理事(事務局次長)が以下の第三号議案「今年度事業計画案」を、片木理事が同「今年度予算案」をそれぞれ朗読した。

■第三号議案 今年度事業計画および予算案

Ⅰ 今年度事業計画(案)
本会は会則第四条の規定に基づき、以下の事業を行う。

①日台の国家関係の実現を目指すアピール活動の展開
目下日本政府は、中国との関係に配慮し、台湾との政府間交流を極端なまでに回避し、その国家としての実態にまで目を塞いでいる有様だが、このような非現実的な不条理状況を打開するため、官民に対して台湾が主権国家であるとの現実とそれとの関係正常化の重要性をアピールし、さらには国家公務員渡航制限の撤廃、政府間交流の実現、日本版台湾関係法の制定、FTAの締結を求める言論等の活動を展開する。

②台湾の国際社会参加活動への支援
目下台湾政府は、台湾が主権国家であることを国際社会に訴えながら、国連やWHOなどの国際機関への加盟を求めているが、それは中国の脅威に晒される台湾の生存に関わる問題であるだけでなく、生命共同体としての日本の安全保障にも深く関わる問題であることに鑑み、官民に対してそれへの支援を行うことを訴える活動を展開する。また台湾政府が近い将来、中国政府への配慮から既定の政策方針を放棄することがあれば、台湾の官民に対しても、国際社会への参加の努力を継続するよう求めて行く。

③「台湾正名運動」の日本における展開
世を覆う「台湾は中国の一部」との誤解を解消するため、法務省入国管理局の外国人登録における在日台湾人の国籍表記を「中国」から「台湾」に改め、文部科学省の教科書検定において台湾を中国領土と表記する教科書を不合格にし、あるいはマスコミ、その他企業による台湾の中国領土扱いを改めるよう要求する活動を推進するとともに、それを支援する政治家や世論の力も結集する。

④李登輝前総統の来日歓迎活動
李登輝前総統が来日する時は、関係各地で歓迎体制を整えるとともに、本会会員や支部並びに広く国民に歓迎を呼びかける。また、政府に対して危害防止措置を含めた諸対応を要請する。

⑤桜苗木寄贈と募金の推進
日台交流の象徴として台湾への桜苗木寄贈及び募金活動を継続推進するとともに、花見訪台団などを実施する。

⑥支部増設と会員数の拡大
日台交流活動を拡大し、あるいは財政基盤を強固にする見地から、支部の増設と活動の充実化に取り組み、また会員数の拡大に積極的に取り組む。

⑦台湾訪問団の実施と支援
日台親善の輪を全国に広げるため、台湾李登輝学校研修団や台湾への関心と認識を深めるための訪台団を派遣するとともに、支部などの訪台を積極的に支援する。

⑧日台相互交流の推進
台湾の政治・学術・文化関係団体との交流を推進し、台湾留学生などの受け入れと日本留学生などの台湾における受け入れ体制を整備するほか、日台の自治体などによる姉妹提携や親善交流をめざした活動の促進を図る。

⑨講演会などの催しの実施と後援
「日台共栄の夕べ」など、台湾、日台関係、日台交流に資する講演会や音楽会などの催しを実施し、また同趣旨の催しを後援する。

⑩青年部活動の推進
日台の青少年間の文化交流を促進するとともに、将来の日台関係を担う部員間の切磋琢磨と親睦を進める。

⑪機関誌『日台共栄』、メールマガジン『日台共栄』の刊行
機関誌『日台共栄』とメールマガジン『日台共栄』をそれぞれ継続発行し、本会の理念を紹介するとともに、さまざまな情報を伝達して、日台交流の促進を図る。

⑫刊行物、映像物などの発行
本会の活動記録や、本会の目的に適った内容の刊行物、映像物を発行または取り扱い、会員及び一般に広く紹介する。
Ⅱ 今年度予算(案)
この議案について議長が承認を求めたところ、満場異議なく承認可決された。
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議長はこれを以ってすべての議案の審議が終了したことを述べ、黄文雄常務理事が閉会の挨拶を行った。