当日は、青木さんだからこそ発掘できた台湾の魅力をたくさん見せていただきました。台湾の面白くおかしい魅力を感じたと同時に、90名を超える来場者の皆さんもきっと、イキイキとして台湾化している青木さんに魅せられたにちがいないと思います。私が初めて青木さんに会ったときの、「何てバイタリティーのある女性なんだろう!」という印象そのままの講演会でした。
青木さんは初めての本を台湾で出版後、なんだか台湾や台湾人を笑いものにしているような内容になってしまって心配していたのに、周りの台湾人からは「面白いよ」とか「そうそう、その通り」などと言われてビックリ&一安心。逆に日本の読者の方から「台湾をバカにするな!」とか「変なこと書くんじゃない!」とかお叱りのコメントをいただく始末。台湾人の大らかさと、台湾がスキだからこそ、そんなコメントを寄せた日本の皆さん、双方の気持ちがすごく嬉しいです。
そして、アミ族出身のミュージシャン、Sumingが歌い始めた瞬間には、会場が一瞬でその澄んだ歌声に引き込まれました。皆さんが、一人残らず引き込まれていく光景を見て本当に感動しました。
青木さんとSumingのおかげで、台湾人である私自身も台湾の魅力をたっぷり感じました、もっともっと沢山の日本人が台湾に行って元気になって、そしてその元気を有効に使ってもらって、そしてもっともっと日本をよくしてもらいたいので、台湾の人々は協力したいと思っています。
その一端を担っているのが、日本李登輝友の会です。台湾と日本をもっと仲良くさせ、そして両国の関係を正常化するには皆さんのご協力が不可欠です。台湾から少しでも感動や元気をもらった方、是非本会に入会したり、ホームページをご覧になって頂ければと思います。
青木さん、Suming、Sumingのパートナーのハーウェイ(7歳)、ご来場いただいた多くの皆様、スタッフの方々、来場の方々にお配りした台湾グッズをご提供いただいた台湾観光協会東京事務所の皆様、本当にありがとうございました。多謝。
青年部長 薛格芳
◆プロフィール
【あおきゆか:青木由香】1972年神奈川県真鶴生まれ。台湾在住。 多摩美卒。リュックを背負ってたくさんの国を旅行し、台湾に漂着。 足裏マッサージお茶に取り憑かれた台湾生活に終わりを告げようとしていた頃、 台北で開いた墨絵の展覧会をきっかけに台湾で「奇怪ねー」 出版。 この本がベストセラーになり、人生がチョコット変わってくる。 続いて日本で台湾人と仲良くなれるかもしれないガイドブック 「台湾ニイハオノート」JTBパブリッシングを出版。 そのすぐ後に、自分の本を持ってくる日本人が台湾人に迷惑をかけないか心配し、台湾で日本人の取扱説明書「麻煩ねー」を出版。 今年三月には、「台湾ニイハオノート」の中国語版も出版された。 絵も、写真もデザインもビデオ編集も一人でするビジュアルのチンドン屋。 台湾で有名な一般人の日本人になり、テレビや雑誌に登場し、 講演会等をする身分になってしまった。 現在は、日本のメディアとビデオブログ「台湾一人観光局」で、勝手に台湾一人観光局長と名乗り、 台湾から日本を紹介している。
【スミン:Suming Rupi】台湾少数民族・アミ族の出身。唄と踊り溢れた先住民の村で、音楽がおもちゃの子供時代を過ごす。教会で覚えたピアノを筆頭に、チンドン屋ができるほど数々の楽器を操る天才肌。兵役で初めて自分以外に先住民のいない生活をし、自分のルーツに目覚め、表記文字のない先住民族の文化保存に熱心に励み、先住民文化のオタクと化す。大きなステージで先住民の歌を歌いたいと、先住民バンドTotemを結成。そのバンドが台湾一有名なバンドコンテストで優勝し、「我在那邊唱」でCDデビュー。人生がチョコット変わってくる。ボサノバに先住民の民謡の旋律と言語を取り入れた楽曲は台湾でも賞を得ている。現在は、村の子供たちへ先住民の文化を教育する為の資金集めに奔走中。夢は故郷の村の村長になること。