本会主催の映画「海角七号」試写会に来場した漫画家の小林よしのり氏が、4月5日放送の「NHKスペシャル シリーズJAPANデビュー・第1回 「アジアの“一等国”」を見て、激怒している。
22日発売の「SAPIO」誌(5月13日号)で連載中のゴーマニズム宣言スペシャル「天皇論」の欄外でそのことを3ページにわたって書いている。「『天皇論』の連載を終えたら、NHKに戦いを挑まねばならぬだろう。わしはずっときちんと受信料を払ってきたのにふざけやがって! 『ゴー宣スペシャル・NHK反日論』を作るか?」とまで憤っている。下記にそれを紹介したい。
「SAPIO」誌は毎号、目次の前に「SAPIO’S EYE」というコーナーを設け、「SAPIO」の主張を掲載している。だが、この5月13日号では何と「特別版」と銘打ち、本会の林建良常務理事が「NHKスペシャルは『日本精神』を尊敬する『親日台湾』を侮辱した」と題して執筆している。
林建良氏は「衝撃は日本人以上に台湾人の方が大きかった」として、NHKディレクターによる欺瞞的な取材を指摘し、「彼らが晩年まで大切にしていた精神の砦は、無残にもこの若い日本人によってぶち壊されたのだ」と怒りをぶちまけている。そして、日本人に次のように問う。
≪(台湾侵略を目論む中国)そのような侵略国家に加担するNHKは、今や銃口を自国民に向ける洗脳軍隊に化けた。日本人は何時までその怪獣を養い続けるのか。≫
小林氏の力作「天皇論」も第8章「宮中祭祀と三種の神器」も20ページの渾身作。まだ読んでいない方はぜひ!
■NHKスペシャル「シリーズJAPAN」の台湾の回を見て、わしは激怒した。わしの『台湾論』を完全否定している! 李登輝も金美齢も蔡焜燦も林建良も黄文雄も全員、嘘を言っているのか? 台湾人が日本に恨みしかないのなら、なぜ「海角7号」が台湾映画史上空前の大ヒットになった?(P.70)
■台湾映画「海角7号」の試写を見た。台湾人の日本への切ない思いが若い世代にまで伝わっている。この無意識の日本への愛を、日本人が受け取れるのか? NHKが「日台戦争」などというウルトラ・デマを流すような現状では、あの映画の意味が日本人には伝わらないかもしれない。(P.71)
■NHKスペシャル「シリーズJAPAN」は3年に亘って日本を貶める嘘を垂れ流す予定だという。『天皇論』の連載を終えたら、NHKに戦いを挑まねばならぬだろう。わしはずっときちんと受信料を払ってきたのにふざけやがって! 『ゴー宣スペシャル・NHK反日論』を作るか?(P.72)