訂正放送、シリーズの中止、番組担当者の辞任を要求し、放送法改正を訴える
20090518-01

クリックすると拡大します

18日付の産経新聞(東京版、13面)に「NHKの大罪」と大書したNHK「JAPANデビュー」に抗議する意見広告が掲載されている。全面を使った迫力満点の意見広告だ。

意見広告の上段には、台湾島の左右に「NHKは日台友好関係を破壊するのか?」の文字が帯状につらぬき、台湾島の中に、NHKから取材を受けるも、放送を見て激怒した柯徳三さんの言葉「私はHさん(NHKディレクター)に言うたんだ。あんた、中共の息がかかっているんだろう。(中略)NHKは、北京に呼ばれてチヤホヤとされて貢物もって行ったんだろう。そう言ったんだ。」が白抜き・縦書きでドーンと据えられている。

その下に「私たちはNHK『JAPANデビュー』の『やらせ』取材、歪曲取材、印象操作編集の偏向歴史番組の制作と放送に抗議します」と謳い、その下にこれまたドーンと「NHKの大罪」の大文字が座る、大迫力の意見広告だ。

賛同者の数もすごい。NHKに公開質問状を提出した中山成彬・日本の前途と歴史教育を考える議員の会会長などの国会議員、地方議員、そして有識者150人以上が名を連ねている。

この意見広告を打ったのは、草莽全国地方議員の会、「NHK『JAPANデビュー』」を考える国民の会、日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム、在日台湾同郷会、メールマガジン「台湾の声」、日本文化チャンネル桜二千人委員会、月刊「WiLL」。

意見広告には、なぜNHKに抗議しなければならないのかについて、3つの提案とともに訴えているので下記にご紹介したい。

なお、この意見広告は19日に大阪版にも掲載されます。また、この意見広告についてのご連絡は、下記の「日本文化チャンネル桜二千人委員会事務局」までお願いします。

■日本文化チャンネル桜二千人委員会事務局
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-1-16 若草ビル1階 日本文化チャンネル桜内
TEL 03-6419-3900 FAX 03-3407-2263 info@ch-sakura.jp


4月5日に放送された「NHKスペシャルJAPANデビュー」第1回「アジアの“一等国”」は、放送法第3条に「報道は事実をまげないですること」「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」と定めているにもかかわらず、日本が一方的に台湾人を弾圧したとするような視点で番組を制作したばかりか、取材や編集の過程で、台湾現地での「やらせ」取材や歪曲取材、悪質な印象操作編集が行われたことが衛星放送「日本文化チャンネル桜」の取材で明らかになりました。

これは国民の税金と視聴料によって経営がなされている公共放送として、絶対に許されるものではありません。放送法に違反した一種の「情報犯罪」でもあります。チャンネル桜の2度にわたる台湾取材によって、番組出演者のほとんどがNHKの放送を見て不満や怒りを述べ、やらせ取材の実態を明らかにしています。
また、「日本李登輝友の会」は、この番組によって、親密な日本と台湾の友好親善関係が破壊されることを危惧し、抗議声明や公開討論会の開催要請を提出しました。これに対するNHKの欺瞞的回答で、これは単なる一番組の偏向問題などではなく、NHK全体に及ぶ放送、制作姿勢の問題であることが明らかになりました。私たちは、この問題を公共放送の危機としてとらえ、日本のすべての国民、NHK視聴者に提起します。

一、NHKは「JAPANデビュー」において、「やらせ」取材、歪曲取材、印象操作編集による偏向報道を行ったことを反省して訂正・放送を実行し、本シリーズの制作と放送を中止せよ。

一、NHKの番組制作担当者、広報担当者、経営者は、日本国民と台湾国民、全視聴者に謝罪し、全員辞任せよ。

一、放送法第32条の「NHK視聴強制加入」を改正して自由契約を実現し、全国民のNHK受信料不払いを実現しよう。