2009100110月1日に発売された月刊「テーミス」が「テレビの報道番組がひど過ぎる」として、放送倫理・番組向上機構(BPO)が設立初となる勧告を行った日テレの「真相報道バンキシャ!」とともに、NHKの「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー・第1回『アジアの一等国』」を取り上げている。

記事の多くを「真相報道バンキシャ!」の虚偽証言問題に割いているが、その締めくくりとして、NHK経営委員会(5月12日)において弁護士の小林英明委員がNHKの放送姿勢について「公共放送は『公平性・公正性・中立性』と『自主自律』を両立させねばならない」と批判したことを「当然の指摘」とし、「ここをきちんと精査しないから、最近のNHKは再び偏向番組を流し続けるのだ」とNHK「JAPANデビュー」問題に切り込んでいる。

この経営委員会(5月26日)でNHK「JAPANデビュー」で登場した「日台戦争」なる用語について、「私の歴史の知識によれば、このような歴史的事実はなかった。そのような内容の放送をすることは放送法に違反するのではないか」と指摘したのが小林英明氏だった。

記事は裁判のことや隠蔽工作について取り上げ、月刊「テーミス」としてNHKに誤表記などについて質問したことと、NHKの返答も報告されている。

そして、NHK元幹部の「いまも視聴者センターには『これはおかしい』という真摯な意見が寄せられているが、これらが正確に制作の現場に上がっていない。放送マンの驕りがまかり通っている」を紹介し、「民放もNHKも、報道番組に関するきちんとしたペナルティを強制的に科すべきではないか!」と提言して記事を締めくくっている。

この10月号では高金素梅が靖国神社を強襲したことも取り上げ、「新聞が報じない『靖国神社騒動』の背景─NHK「JAPANデビュー」と同様にその陰には中国共産党がいるとの声も」と題して報じている。本会の柚原正敬事務局長や水島総・日本文化チャンネル桜代表もコメントしている。こちらも、ぜひご一読を。