SONY DSC日本の近代化に大きな影響を与えた坂本龍馬の思想に共鳴し、その遺志を引き継ぐ龍馬ファンで構成される「龍馬会」の台湾支部(「台湾龍馬会」)が21日に発足。李登輝元総統が名誉会長に就任し、淡水の群策会オフィスで発会式が行われた。式には、龍馬の地元、高知県から「龍馬会」の総本山とも言うべき「全国龍馬社中」の橋本邦健会長ら11名と、台湾龍馬会の連江豊会長(台北栄民総合病院副院長)ら会員21名が出席した。

李元総統は挨拶で、昨年9月に高知県を訪れたことが「台湾龍馬会」発足の契機になったと披露。1996年、台湾初の民選総統として船出した李元総統に対し、当時PHP社長だった江口克彦氏(現参議院議員)が送った書簡の中で、龍馬の「船中八策」に触れていたことが台湾民主化の参考になったなど、高知での講演を彷彿とさせるようなミニ講演会となった。

また、「今まで高知と台湾の結びつきは残念ながらあまり強いとは言えなかったが、今後は龍馬を通してさらに親しい関係を築き、日本と台湾の心と心の絆を深めていこう」などと述べた。

20100721-02

挨拶する尾崎正直・高知県知事

夜のレセプションでは高知県から遅れて到着した尾崎正直知事や安藤保彦・高知市副市長ら総勢20名も加わり盛会となった。